Mother (介護日記)
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0時を過ぎたばかりの夜中、寝ようとした絹江がトイレに立った時、 「夜のご飯は、まだだったね?」 と言う母の声がした。
「もう食べたでしょう? ヾ( ̄。 ̄;)」 と絹江が答える。
私が見に行くと、既に寝たはずの母が照明をつけてベッドに座っていた。
「私は、夜ご飯、まだだっけね?」
「今日は、お刺身だったよね? サンマの丸干しも食べたよね?」
「そうだっけっか・・・」
仕方がないので、ゴミ箱から刺身の入っていたスチロールの器と、 お隣にいただいたサンマの丸干しの残りを持って行って見せた。
「あぁそうか・・・なんだかわからなくなっちゃった」
普通の人なら、時間的に考えて夜中まで何も食べてないわけがないと思うのだが。
ご飯が少なめだったか?とも考えたが、 今日はその、母の大好きな刺身がメインであって、 レフティーが自分の分まで「食べていいよ」と言ってくれたので、 相応の量は食べているのだが・・・
体重は相変わらず少しづつ減少しているものの、食欲はあり、 食べられる量も、一時に比べて回復している。
* * * * *
今朝は、 ベッドの上で腕を伸ばし、パジャマとシャツの袖がずり落ちて腕があらわになったのを見て、
「ねぇ、こんなにシワシワ・・・もう死んじゃうんだろうか?」と言った。
減少し続ける体重は、測定時に目盛りを隠すことでごまかして来ているが、 体のあちこちには急激な痩せ方ゆえにシワができてしまって、 さすがにこれをごまかすことはできないので、トイレに行くように促して話しをそらした。
下着は、買い換え分はMにサイズを落としているものの、 腕があわらになるくらいなので、着ていたシャツはおそらくLであったのだろう。 無用な心配をしなくて済むように、すべての下着をMサイズに買い替えた方が良いだろう。
ズボンも同様で、 母は痩せ型にしては下腹のひどく出ている体型であったので、 これまではLLサイズを履いていたが、それも最近はゴムで調整している。 おむつを履き、ももしきを重ねているので、かろうじてごまかしてはいるが・・・
お風呂に鏡がついていなくて、むしろ良かったかも知れない。
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