Mother (介護日記)
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2003年01月27日(月) MRIの診断

先日土曜日に耳鼻科にてMRI画像の診断が出たのだが、
その時に借りてきた画像を、今日初めて開けてみた。

その中には医師の手書きの「MRI診断報告書」が入っていた。

カルテ同様、英語混じりである。


   Brain MRI

  テント上下ともに、皮髄質萎縮が目立ちます。
  両側大脳半球深部白質に
  1cm前後の多数の斑状のT2.FLAIR高信号が散見されます。
  上咽頭の左背側上部に、1cm大のT2高信号ポリープが見られます。
  
  Cunclusion ) 
  Cortico−medullary atrophy of the brain
  Lacunar infaction
  上咽頭ポリープ?? ( muco−cele? ) 



医師の書く文字は、何と言っても読み取りにくい。
まるでパズルのように、翻訳サイトや医学用語サイトをめぐって推理し、
どうにか理解できるに至った。

以下、私が訳したもの。

   終わりに )
   脳の皮髄の萎縮  
   ラクナー梗塞=小梗塞
   上咽頭ポリープ?? ( 粘液瘤? )


Brainは、脳。

MRIとは Magnetic Resonance Imaging 磁気共鳴画像の略称で、
磁石と電磁波(ラジオ波)を使って体内の水素の原子核から出てくる共鳴信号を画像にしている。
体内の水分を画像化していると言った方がわかりやすい。

画像をパッと見て、
水成分が黒く写っているのが、T1強調画像、
水成分が白く写っているのが、T2強調画像。

T1強調画像では解剖学的構造を明瞭に捉えることができ、
T2強調画像では多くの病変が白く写るので、病変の拾い出しに有効。

同じように見える画像も、あぁ、そういうことだったのか、と納得。
画像情報の数値によってもT1、T2を識別できる。

T2強調像で見られる脳室周囲や深部白質の高信号病変は、
現時点では脳血管性病変とは特定できず、無症候性脳血管障害には含められない。

FLAIRとは、Fluid Attenuated Inversion Recovery の略で、
簡単に言うと水分のところを黒く映したT2強調画像であり、
脳室や脳溝に接した病変も明瞭に描出可能。




・・・つまり、母は脳の萎縮が進んでいるということなので、
今後、痴呆の進行や脳梗塞も起こりうるということも頭に置いておいた方が良いだろう。

めまい以外に、頭痛、嘔吐、しびれ、麻痺などが重なれば、
脳梗塞、脳溢血、脳卒中、脳腫瘍の類が疑われるので、
即刻、救急車を呼ばなくてはならない。


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