Mother (介護日記)
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2003年01月11日(土) 脳外科と警察署

昨日の分の続き。

T脳神経外科を利用するのは、今回が初めてである。
いつも総合病院なので、個人病院の待合室は狭く感じる。

受付には既に先方の保険屋からの連絡が行っているはずであった。
名前を言うとすぐにわかった。

私が受付票と問診票を書いている間に、待合室で看護婦が母の血圧と体温を測った。

その後、車椅子のまま処置室の奥のCT室に入り、
検査の間の5分程度、酸素をはずすことになった。
看護婦が介助したおかげか、この時は母はめまいを起こさずにベッドに横になれた。
脳外科では酸素吸入の患者がめずらしいのだろう、
看護婦はボンベの取り扱いなどをいろいろ質問してきた。

CTの画像ができてから診察室に入ると、
医師は体のガッチリとした、明るくハキハキとした、まだ40代かな?という人だった。

幸い、CTの画像からは異常は発見されなかった。
脳の萎縮が見られる・・・つまりは、痴呆症状につながるのであるが、
ここで気になるのは、前の胸椎圧迫骨折の時もそうであったが、
「痴呆」とわかった時点で患者に対する医師の判断に強い先入観が出てしまうと言うことだ。
『症状を訴えても、まともに相手にしてもらえない』という雰囲気がぬぐえない。
今回も、めまいについて「あぁ、もともと痴呆があるのか」という一言が気になった。

CT異常なしとのことで、
それなら今回のめまいは、昨日の急ブレーキとは関係ないのかと問えば、
「まったくないとは言えないが・・・」

「何がそんなに心配なのか」と言われてもねぇ(-_-;)
これまでは一度もなかっためまいを、事故後に訴えるようになったのだから。
素人考えだけど、CTで見てみない限り頭の中のことはわからないのであって。
極細い血管が切れた場合は、症状が出るまでに1ヶ月ぐらいかかるみたいだし。

結局『頭部打撲、全治3日』という診断書が出された。
治療、投薬などなし。

CT画像をデジカメで撮ろうとしたら、
医師が「欲しいなら持って行っていいよ」と気前良く言ってくれたが、
結局は「要返却」と書かれていて、大きな画像は車椅子の私たちには邪魔になった。
家に持って帰ってもなぁ(^_^;) 
自宅ではバックライトがないので、ああいう画像をキレイに映し出すことはできないのだし。
次回、かかりつけの病院にでも持って行って主治医にでも見せますか・・・

診察費・診断書料は直接保険屋に請求するとのことで、その立替、なし。
診断書を持って、そのまま警察署へ回った。


 * * * * *

いつも、運転免許の更新にしか行ったことがないから、
どこが交通事故の受付なのかとキョロキョロしていると、
「○さんですか?」と二人の署員が近づいてきた。

「はい、そうです。良くおわかりになりましたね(^_^;)」

「これ(酸素吸入)をしているのが見えたので」
そう言えば、先ほどの電話でこういう状態だと話してあったっけ。

それにしても、妙に手際が良い。用意してあった書類がサッと出てきたし、
応対の感じもとても良かった。

いくつか私に質問をしながら、署員が“被害届け”に記入をし、
最後に母と立会人として私の、署名と拇印で完成した。
その書類の控えとして、デジカメで撮影しようとしたら断られた。
「コピーはもらえますか?」と聞いてみたが、それもダメだと言われた。
「控えを渡せないので、確認の意味で署名をもらうのです」 あぁ、そう。

こんなことは滅多にないので、手続き上のことを記録したかったんだけどな。
ちょっとやり過ぎかぁ(笑)
滅多に警察に来ないからって、署内を撮影するわけにも行かないし、
署員とツーショットって言うのも、頼めるわけないか(笑)

帰宅後、やはり母は寝ようとする体勢の時にめまいがするようで、
「私はもう死ぬんだろうか?」と少し不安になっているようだ。

これが、79歳の誕生日(1月10日)。
病院2往復、お疲れ様でした。

バースデーケーキの注文はしそびれたけど、ケーキ屋さんで数種をチョイスして来た。


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