Mother (介護日記)
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2003年01月10日(金) 知識がないと振り回される・・・

昨日のタクシーの急ブレーキが起因していると思われる母のめまいについて
今朝は一番でかかりつけの病院に行き、診察をしてもらった。

「交通事故によると思われるので診てもらいたいが何科にかかれば良いか」と尋ねたところ、
受付の女性は、どこかに電話をしてから「それでは内科でお待ちください」と言った。

主治医は木曜日にしかいないので、今日はK医師の診察を受けた。

状況を説明したが、
K医師は母の顔の前に差し出した人指し指を目で追わせるのと、
自分の手を母に握らせてみただけで
「今のところ目立った障害は出ていないので、様子見。」と言った。
診断書のことも「必要なら書くけど」と言っただけで、それ以上の説明はなかった。

来たついでにかかった整形外科でも事故の話をしたが、
特にコメントはなく、いつもの注射エルシトニンとフォサマックの処方箋だけで終わった。

9時半に社長が出勤すると聞いたので、タクシー会社に電話を掛けてみたが、
「今、警察に事故届けに行っているので、いません」と言われた。
今回の内科の診察については、先方の保険で出してもらうことを確認し、
整形だけ会計を済ませて帰宅した。
思わぬ外出によって酸素ボンベの残量は、0に近づいていた。



帰宅してベッドに横になろうとした母が、また、
「ベッドが斜めになっているみたい、目が回る」と言った。
やはり、その動作をすると症状が出るようである。


先方の保険屋から電話があった。
「警察署に、事故届けを出していただけましたか?」
事務的で、冷たい言い方の男性である。
「はぁ?」
「こちらは既に出しましたが、
 そちらが出していただかない限り“事故扱い”にはならないんですよ。
 かかった病院で診断書をもらって、
 それを持って警察署に事故届けを出しに行ってください」

もう、帰って来ちゃったじゃん(-_-;)

「朝、タクシー会社に連絡した時に、その件については聞いていなかったので」
「タクシー会社さんは、保険屋ではありませんから、そういうことはわからないと思います。」

それから
「治療費は保険から出しますが、交通費については“公共の乗り物”を使って・・・」
タクシーって、公共の乗り物じゃないの?
「電車やバスで」
それが無理だから、タクシー使ってるんじゃないか。



それから、診断書について病院に電話をしたが、これまたラチが開かない。
診断書をもらうためには「受付で申込書を書いてから2週間後」と言われた。

保険屋は「交通事故用に警察に出す診断書なら、その場で書いてくれるはず」だと言い、
病院は「それなら医師に聞いてみるが、今日できるかどうかはわからない」
と言う。

保険屋は「早く」とせかす。
しかし、すべての酸素ボンベを使い切ってしまった。

酸素屋に、急ぎで持って来れるかと電話。

病院からの電話で、
「先生は、事故が原因かどうかはっきりわからないので、
 事故用としての診断書は出せないと言っています」と言われた。
それならば、もう一度脳外科にかかって、その場で書いてもらおうとしたら、
「今日の診療は、午前で終わりました」とのこと・・・(-_-;)

警察に電話して、事故届けは代理人でも良いかと聞こうと思った。
「本人が来れない場合は、代理人でも結構です。
 タクシーの乗客ですから、現場検証に立ち会う必要もないし。
 内科にかかったんですか? 普通は脳外科ですよね?
 内科の先生じゃ、わからないでしょう?
 車は、相手のタクシーさんに送り迎えしてもらえばいいでしょう」

で、勤務中のレフティーと相談して、これから別の病院(脳外科)にかかることにした。

タクシー会社からは、何の連絡もないので、こちらから電話すると社長が出た。
保険屋から手続きをせかされるわ、病院の医師も受付も気が利かないわで、
私は振り回されているというのに、当のタクシー会社からは何の連絡もないので
私も次第にイライラしてきて、そのことを言うと、
「決して手抜きをしていると言うわけではありません」と低姿勢であった。

保険屋はタクシー代を出さないと言っているので、そちらで出して欲しいと要求すると
「お近くのタクシーを使っていただいて、領収書をいただければ結構です」と了承した。

保険会社の、今度は女性からの電話で、
「これからかかる脳外科の診療費・診断書・交通費はこちらで持ちます」とのことだった。

酸素屋さんが来てくれたので、ボンベを持ってこれから脳外科に行ってきます。


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