Mother (介護日記)
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2003年01月09日(木) 検診。

今日は検診。


まずは、タクシー運転手、3連発(笑)

(その1)

タクシー、小型を頼んだら最短の営業所になくて、少し離れたところから配車してくれた。
会計の時に時間がかかった。
障害者割引のための一覧表を持っておらず、割引率をも知らなかった。


(その2)

帰りのタクシーは悲惨だった。
待っているタクシーがいなかったので、電話で呼ぼうかと思っていたら
5分もしないうちに空車が入って来た。
この運転手は乗り込む時からやる気がなかった。
病院玄関には救急車が停まり、私たちのタクシーの後ろには、
同じく車椅子の患者を乗せた家族の車や、業者の車などで詰まってしまっているのに、
言わなければトランクを開けないし、手伝いに来ない。
いや、これは車椅子を積み込むのを明らかに嫌がっていた。
トランクが閉まらないことをブツブツ言っていたし、
私が持参したフックをどこに引っ掛けようかと、じれったいほど悩んでいた。
よほど、乗るのを辞めようかと思った。

後ろに詰まった車にお詫びの挨拶をしながら、やっと私も乗り込んだ。

まっすぐに帰宅するつもりで目的地を告げたが、
このタクシー、前の車との車間距離が短く、
前の車数台がブレーキをかけたのに反応が遅れて、ものすごい急ブレーキをかけた。
前を見ていた私はとっさに身構えたが、母は思いっきり振られて、
運転席の後ろについた『にぎり』(乗り込むときにつかまるところ)にアゴをぶつけてしまった。

コワ〜イ! 町なかで、スピードが出ていなかったから良かったけど。
言っちゃ悪いけどかなりお年も召していらっしゃるし、
このまま自宅までの15分、ハラハラしながら乗っているのはごめんだ。
・・・ってことで、2分後にはスーパーでの買い物を理由に降りました。
「10分ぐらいなら待っているけど」と言われたけど・・・結構です。



(その3)

本日3度目のタクシーは、最近私がヒイキにしているタクシー会社だった。
結構応対良くて“これからは指名が良いかな”と思いつつ、
その運転手の名前をチェックしていた。

ところが、降りる段階になって、
自宅がやっている居酒屋と卵の地方発送のチラシを持ち出してビックリ。(@_@;)
個人タクシーじゃないのだから、
副業の(とは言っても、どっちが副業だかわからないが)宣伝と言うのはいかがなものか?

この不況のご時世、いろいろと生活が大変だとは思うが、
このチラシを助手席の後ろに設置し、自ら配る行為を、
タクシー会社が承知しているのだろうか、と疑問に思った。


 * * * * *


内科は混んでいて、1時間ぐらい待たされたと思うが、
今日はそれほど苦痛に思わなかった。

母も、一度トイレに行きたいと言ったので連れて行ったが、
特に咳き込むこともなく、静かに待っていた。

中の待合室でも会話せずに待っていたので、
主治医は「トイレにでも行っているのかと思った(笑)」と言われた。


「どうですか?」
「先生、私を見ていただいて、
 私がお化粧をして来なかったら、母の状態が悪いってことで・・・」
「そういう見方もあるね〜(笑)」

確かに、一番きつかった時の検診には、私は口紅もしていかなかった。
私は日頃から素ッピンだが、検診も今の私にとっては“お出掛け”なので、
気合を入れることが多い。


酸素を3リットル/分にしているおかげなのか、今日のパルスオキシメータの値は98%。
「大変落ち着いているようですね」と言われた。

体重が41kgだと言うことを、母に気付かれぬよう英単語混じりに伝えた。
昨夜、絹江が母の体重を計った時、あれほど注意をしておいたのに、
「45kg」と言ったため、母が「ええっ?」と驚きの声を上げた。
私が目で合図し「あ、47kg」と訂正させた。
47kgと言うのは、病気をする直前までここ数年間維持していた体重である。
「絹江はド近眼だから、困るねぇ(^_^;)」とフォローしておいた。
母にとって、体重の減少は何よりも不安材料となる。
昔から『太っている方が魅力的』という絶対的な価値観を持ち、
『痩せてきたら、ガン』だと信じ込んでいる人であるから、
ガンでもないのに、無用な神経を使わせてはならない。
ましてや、実兄が近年、ガンで亡くなっている。


いつもなら、主治医の顔を見ると一気にハイテンションになる母だが、
今日は普通だった。
昨夜入浴した際、主治医の顔を忘れたなどと言うので、今朝は写真で確認して来たのだった。
それでも診察が終わると
「センセー、好きよ〜♪ 
 センセーの顔を見に、また来るからね〜 (^▽^)/~~~」と言うのを忘れなかった。(^_^;)

病状が安定しているとのことで、薬も酸素もそのままの量で、
次の検診は3週間後ということになった。
寒い時期なので検診に来るのも負担だし、風邪引きの患者も増えるし、
長く待っていてインフルエンザなどをもらっても困る・・・との理由だった。


 * * * * *


病状安定に喜んだのもつかの間・・・

自宅に帰って横になろうとしたら、「わぁ怖いっ! 今ベッドを動かした?」と言った。
横になるのと同時に、右側にトイレットペーパーを置いて上げたことを
錯覚してのことだと思って笑っていた。

ところが就寝の時間になり、着替えをさせてから寝かそうとしたら再び、
「いやっ、怖い! ベッドを動かした?」と、また言ったのである。

これは、本当にめまいがしているらしい・・・と思った。



そして、私は、この日記を書いているうちに重大なことに気が付いた!!!

母のめまいは、今日のタクシーの急ブレーキによるものではないか、と。
明日、病院に行って診てもらおう。
今、念のため、タクシー会社にも連絡をしておいた。
高齢だし、いつ何が起きても不思議ではないが、めまいはこれまでに一度も起こしたことがないのだ。


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