世を忍ぶ仮の日記
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2008年04月28日(月) 神の島

今日は一路、神の島大三島へ行きました。
前から行きたいナーとぼんやり思っていた場所だったのですが、高速道路が怖く、気合いが足りなくて行けなかったのを、柚ちゃんが発破かけてくれた&的確な指示をしてくれるので安心して運転出来る、練習になると、頑張って高速に乗ってみた。
今日は、計12枚セットのドラマCDを流しながら行ったので、運転しながら爆笑してました。
視覚野が弱いので、目を働かせる車の運転という作業は、私の脳内で割と得意な聴覚野も狭めてしまうらしく「おたけぽんぽい声だ」と思っても口に出す余裕が無いくらいの酷い具合だったのですが、後から確認するとおたけぽんでした。
私の聴覚野はまだ大丈夫(視覚野は諦めの境地)。
大三島まで頑張ったところで「駐車場だね」って柚ちゃんが運転かわってくれました。
デフォになってきた。
大三島にある、大山祗神社が目的地です。
なんか親戚のとこなので(血は繋がってない)「ああ、○○さんの神社ー?」とぼんやりしちゃっていたのですけれども、柚ちゃんが「ここの国宝館が凄いらしい」と悠久の時空の流を感じる神社に参拝してから、宝物館に行って、
撃沈しました。

平家物語は、今まで絵巻物の物語だと思っていたけれども、目の前に現存し過ぎている。
三階建ての普通の宝物館の、まず一階だけで頭がおかしくなりそうになる、自分の目を疑いたくなるような宝物の数々(弁慶の薙刀とか巴御前の薙刀とか)で、嘘だ嘘だとブツブツ呟いていたら、二階三階に上がるにしたがって、義経、頼朝の鎧が至極当たり前のように飾ってあるんですよ。
大河ドラマの人じゃなかったんだ実在の人物だったんだ信じられないよーどうしようどうしようとアワアワしていたら、

すいません、
ごろりと650年の銅鏡が。
天智だったか天武だったか既に天皇の御名前すらもど忘れするぐらいのショックな宝物が、
ごろりと置いてありました。
嘘だ嘘だそんな650年のものが当たり前のように置いてあるなんて、どうしても信じられない。

しかも、その館とは別に【国宝館】なる建物があったので、精神が崩壊しそうになって、何度も何度も深呼吸をしてから、国宝館に入りました。
相当心の準備をして入ったつもりだったのに、
一番最初に見た鎧が
【木曾義仲】
で、
思わず逃げました。しゃがみこんだ。

だ、だから私の中で平家物語は中学校の教科書でちょっと見かけたファンタジーの人物であって、そこにあっていいものじゃないっつーかなんつーかもう、もう、もうもうもうもう!(まだ受け止められてない)
ちゃんと歴史の勉強をした事が無いので、ホントにホントに絵巻の世界だと思っちゃってたので、
義経、頼朝、木曾義仲とか、平重盛が当たり前にあって、理解の範疇を完全に超えてしまって、パニックを起こしました。
ぜえぜえ言いながら大山祗神社を後にして歩きながら
「大化の改新645年……まままま万葉集の時代?」←無知
とか変な事を呟いてました。
あかねさす(中略)きみがそでふるー
の額田王のあの辺、です、よ、ね…?(無知)
完全にファンタジー扱いしてたーあーああああああ!
あまりに動揺が酷いので、車の運転怖いし、ここから先全部柚ちゃんに運転して貰いました。
ハンドル握っても、正気を疑ってハンドルに頭をぶつけたくなる衝動に駆られるくらいに吃驚こいてた。
色々、現実とファンタジーの差っつーのは意外なところでぶつかって交わるんですね(違うだろ)。


息切れが収まった頃に、因島に着いて、水軍の城を見てきました。
正直に言おう。
BASARA元親妄想が炸裂していた。
炸裂していた、がしかし、ほとんど忘れた!(前が凄すぎて記憶が直ぐぶっ飛ぶ)
展示物に一個一個「ねえねえこれさあ」て嬉しげに言っていたのをうすらぼんやり覚えています。
忘れていたけれども燃料(食物)が切れていたので、ちょっとの階段でおかしいくらいに息切れもしていました、が忘れた。
覚えていたのは、ちょこんと立っていた水軍城のとなりの人形間の建物をこそりと覗いて、
「エロイ」
と開眼したので慌てて扉を閉めました。
人形とはいえ、直接「エロイ」と言ったら人形に怒られる。
でも、エロい。


尾道ラーメンを食べるどー!
つって尾道に行きました。
柚ちゃんが
「三成」行きのバスを発見。
大興奮です。
侃々諤々三成談義です。
左近の東西南北落ち延び伝説はここに決まりでいいんじゃないの? だめ?
(最近の口癖、「いいんじゃね? だめ?」昨日は「あのツンデレは二次元でいいんじゃね? だめ?」という変な発言をした。頭がおかしい)

尾道、昨日まで祭があったので人気を避けて今日にしてみたんですが、完全なるシャッター街と化していました。
母曰く「昨日お祭だったから疲れてシャッター降ろしてたんじゃないの?」との事ですが、
そんな可愛いシャッターの降り方じゃねえんだよおう! 店がねえんだよおう!
とガリガリしているのはあまりの空腹故です。
けっこう歩いちゃったんですけれども、ラーメン(450円の安さ)を食べたら直ぐに御機嫌のフワッフワになりました。
自分のこんな単純さ、自分では好きなんですが、家族に言わせると、空腹時のオーラが怖いからやめて欲しいらしいです。
オーラだけで人を凍らせた過去が何度かあるので、家族は戦々恐々らしい。
じゃあ私に食べ物を与えるだけでいいんだよと家族に言いたい。
いつでもフワッフワだからさ☆←自己中心的です。
ルンルーンと駅まで「でべら? でっべらーでべらでべらー!」と嬉しげにでべら連呼しながら(ホントに私は広島の人ですか)歩いて、尾道駅をさようならしました。
もう、時間が無かったのでね…。
前回の米原で借りたレンタカーと同じ車種のナビなんですが、今回は割とナビコンだったのかなんだったのか、三成まで連れていってくれました。
柚ちゃんは「三成に住みたい!」と興奮していた駅前だったのですが「都会育ちには絶対無理」と諭していて、実際ナビコンが連れて行ってくれた途端(信号が「三成」かわゆっすー)

「あたしこれ無理だ!」
と分かってくれました。
私は、住んでいる場所もアレーな感じなので、頑張れば住めそうですけれども、密林に頼れば大丈夫とかそんなレベルかな…。
だって三成小学校とかあるんだぜ?
三成小学校卒とか最高じゃねえのォオオ!(滾り)
窓に張り付いて「三成ー三成ー」とやってたんですけど、読み方は、みなりです。
左近が落ち延びて当て字で三成にしたんだって決めました。

この説、譲りたくありません!


柚ちゃんの高速運転は超クールなので、追い越し車線で前の車に何度もビビられながら快適に新幹線の駅に着きました。
まあ、綺麗に入れられると出られなくなるので
「ごめん、迷惑な感じで横付けしてくれるかな」
と酷い頼み方をして、ちゃんとお見送り出来ない状態でお別れです。
わああん!
寂しい!
毎日がこんなに楽しければいいのに!
て何度も言い合いながら別れました。
毎日こんだけぶっとんでたら魂保たないけどな☆
大山祗神社があまりに凄かったので、ポロロッカして遙かなる時空超えたいと思いました。
あり得ないポロロッカだなって分かってます。



現実に返ってこられないので、明日からの現実が怖いです。
ドッキドキだぜ。



うぃきにも、大三島は神の島って書いてあった。
ごいすーごいすー。
道の分かれ道が「大山祗神社」か「小みかん」という案内の、素敵な島です。
行きなら運転して連れていってあげられるようになったよ!(帰りどうすんだ)


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