世を忍ぶ仮の日記
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2002年12月02日(月) タナトス

死に神の名前名乗っておいてなんですが。
「生きていたい」と必死に心で叫び口に出して言って呪文のように唱えてみて気が付く。
「ああ、またしても死が隣にいる状態にきてしまったなあ」と。

役作りとは言え、『エリザベート』でトート閣下やるってなってから、ずっと「死ぬ」ことについて、役のお陰様で四六時中考えて辛くてしょっちゅう発狂しそうになっちゃ歌って誤魔化してたりとかしてた(←そんなんで誤魔化される私も単純だ)けど、またその状態に戻ってしまって、非常に疲れる。
もう公演も無いのにサー。
結局、エリザベートという人間の死の欲求タナトスの具現化がトート閣下だったんだよな、と私なりの役解釈。



生きている実感が少ない状態というのは、ピアノで舞台に立つには非常に危険で、分かってはいるんだけど、仕事の関係上仕方ないので、今日は歌の伴奏で舞台にいってきた。
ちょうど学園祭で立った舞台にまたしても。
「あら、今日は可愛いじゃない」
……カチンとくる私は心が狭いなあと思う。
愛想笑いでそんなことないですよ、と首を振る間も与えず、
「これからデート?」
などと言う、そんなあなたの神経がいちいちキンとくるあたり、まだ全然神経が立ち直って無いじゃないの過敏すぎるなあ、と思って、むーんと唸る。
今日はあなた様のお歌の為にメイクをさせていただきましたが、いかんせんピーリング中の身故に肌がかさついておりまして、それを誤魔化す為と面倒くささが手伝って、アイラインオンリーのメイクという非常に手抜きになっております。そして美容院に行きたくてウズウズのこのプリン頭。
そんなあたしを「今日は」可愛いと言ってくれてどうも本当に有り難う。



そして、舞台で再び弾いてみてやっと悟った。
「この人とは根本的に相性が合わない」
私、伴奏とか合わせとか室内楽とか大好きで、自分のそっちのけでやるくらいだった時期まであったのにどうしてこんなに合わせ、という単語を聞くだけで蕁麻疹でる程鬱々してくるのか、分かった。もう日本語が通じないことなんかじゃない。
お互い、テンパると感応しあって最悪の結果に……。
緊張が伝わりあってどんどん空回りが悪化していき怖い。
あーうー。私が悪いんだけど。
でも、相手によっては、テンパってる人を「頑張って」と押さえたりとか出来るんだよな。音楽の会話が出来るのに。
ダメだー、はじめての壁。
まずは日本語でコミュニケーションすることが大切なんだろうか。
誰か教えてセニョリータ。



終わって、保健室に行った。
ちょっとナーバスで危なくなってる先生に、今回の事言ったら泣かれた。
びつくり。
せんせー大丈夫?
私は今も昔もずっと生きたいって思ってるよ。と伝えた。
快気祝いだよ、とせんせーからレピシエのチョコレートを貰ったけど、ドレッサーの前に飾っておくことにした。
衝動が起きた時、誰か一人、私の事で泣いてくれた事を、思い出す為に。


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