世を忍ぶ仮の日記
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2002年06月12日(水) 突然の訃報

朝、携帯電話のアラームを止めていたら、偶然その時電話がかかってきたらしく、ボタンを押したら通話状態になっていました。
誰だか確認は出来なかったけれど、とりあえず慌てて「もしもし」と。
すると、友人のお姉さんからでした。突然なんだろう、と寝ぼけているので全く頭が働きませんでした。
突然「妹の○○なんですが、昨日亡くなりました」。
頭が真っ白になって、何も言えなくなりました。驚く事も出来ない。
お姉さんは真面目な人で、ジョークを言うはずも無い。
ならばこれは現実?
とても受け止められません。
「お手数でなければ、本当に身内の仲の良かった友達だけにでも、伝えておいてやってください」のようなことをおっしゃったような気がします。
最後まで、私は何も言えず。
とりあえず慌てて友人にメールをして、私は実はその日レッスンだったので出かけようと支度をして、家を出て、一人で、小雨降りしきる中、傘も差さずに学校まで歩きました。
歩いている間、必死に、これは現実なんだと言い聞かせている内に、走馬燈のように今までのことが思い浮かんでしまい、感情に蓋をしようとする自分と、感情が暴走する自分とが常に揺れ動いて、気が付いたら学校に着いていました。

階段を上らなければ、の一心でぼーっと上っていたら、全然違うところまで辿り着いてしまい、慌てて引き返して、偶然先生とばったり会う。
言い訳のように友人を引き合いに出すのは人間としてどおよ、とは思ったのですが、とても何かに集中できる状態では無くてレッスンをキャンセルし、保健室にも報告したら速攻折り返し電話があったので、保健室に行ってお話をして、でも事情が分からないので分かり次第教えて、教員室に行って、その子の担任の先生に、訃報をお知らせしておきました。
実感は沸いて無いつもりだったのに、気が付いたら涙声になっている自分がいたりして。
その後保健室で、親にも報告して通夜に私の代わりに出るように頼んでみたり、メールを見た! とまだ実感の沸かない友達と、一緒に実感沸かないよね、としみじみと電話で話していたら、携帯電話の電池が危うくなってきましたので、ここらでちょっと電波はお休みにして。

この日、あらかじめ蒼生さんと待ち合わせ、本の交換の約束をしていたので、普通にお話しました。
全然関係ない人と、関係ない話をする時にはきちんと切り替えがきく自分に危うさを感じました。
とりあえずクリニックに行って、クリニックの先生達も彼女の事を知っているので、報告しつつ、私の方の危なさも言って、微量ですが薬を増やしてもらいました。「これはあんまり効かないから大丈夫だよね」「は?」効かない薬を与えるな!(笑)


診察券だそうと思ってもパスネット出してしまったり、お釣りを貰うのを忘れたり、しっかりしようとしても、全く無理のようです。


夜、通夜に行く前の母から、「嘘でしょ? まだ全然実感沸かないんだけど、冗談じゃな〜い? 冗談だって言って!」という電話がかかってきました。
前は御家族全員でお会いしたこともあった関係だけに、母のショックも強く。
通夜終わった後に、「本当だった」とショックを受けた母の電話がありました。交通事故で亡くなったということもあり、御遺体を見るのもいたたまれず、そのままご焼香だけして帰ってきたけど、ボキャ貧な母ですが、言葉の端々から、葬儀の痛々しさが伝わってきました。



一人でいると、どうしても彼女に対する自分の態度への後悔ばかり、悔やんで謝って泣いてばかりになってしまいます。明日はきっと目が腫れているんだろう。
もともと幸せで暖かい家庭で育った彼女が、母親を突然亡くしてしまい、しばらく気丈に生きていたけれど、半年後にドンっとショックを受け止めてしまい、それからずっと情緒不安定で。
その時電話を受けた時、話を聞いていて、彼女が寂しくて、暖かくて優しい彼女の母の姿の代理を求めているのは分かったけれど、私のような人間に、代理母の存在はとても無理だ、と思って、少し疎遠になってしまっていて。
あの時、それから先も、彼女の辛い部分を、受け止めて引き受けてあげてれば良かった、とか。
本当に申し訳無いことをしていたんだ、私は。
でも、亡くなってしまってから気が付いて、どうするんだろう。


昔、友達から突然「学校の同級生で、私の事が好きだって言ってくれてた人が、心臓発作で死んじゃった」という電話があって。その時私はなんて受け答え出来たのか覚えて無いけど、その後から、その子も調子が更に悪くなっていったんだ、やっぱり私の所為もあるんだろうか。私はその時、彼女の話を真剣に聞いてた? 
つらつらと考えていると、全てが自分の所為のような気がしてきます。


私は彼女が生きている間、何もしてあげられなかった。
あげるっていう言葉さえもがおこがましい。
ごめん。本当にごめんね。
謝っても、彼女はもう居ない。


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