世を忍ぶ仮の日記
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2002年06月02日(日) 心乱れると 物の姿も歪んで見える(滝に打たれるが良い!)

高尾山に登ってきました。
メンバーは、活字倶楽部KO線沿線偶然チャットに居たぜ! タイミングバッチグー行こうぜ、イエイ! 的に。
やっぱここはかつくらーなので、妙にアンチテーゼを入れて、山林を登るのに本棚プリントのTシャツを着てみました。vivienne westwoodのTシャツです。

佐藤ミチヒロさんと、高間憧子さんと3人で。特に目標も計画も無く、
「最近疲れが溜まってて」
「んじゃ山に登りましょう、山!」
というノリで、軽い登山決定。
ちなみに高間さんはこの日の為に毎日ストレッチをしていた模様。登るのに必要なのはストレッチなのか、筋力なのか…。柔らかい筋肉が付いていることに越したことは無いだろう。うむ。

無計画に、人についていくようにして、てくてくと登っていく。

すぐさま「霊場」という単語に惹かれてススススと人気の無い鳥居に吸い寄せられる三人。最初から何かを暗示していたのかもしれない、最初の霊場。
拝むでも無く、凝視した後、小川に沿って登る。
今度は小川で戯れようとする三人。
「ここにいるのってプラナリアくらいですよ」
と何故かプラナリア談義花咲くかつくらー。
……なんで?
ちなみに後日東大理2の人にプラナリア講義をしてみた。ありがとう、役に立ったよプラナリア講義。しかし東大理2って生物選択らしいのに、プラナリアも知らなくて、松食い虫も知らなくて、音大生に普通に訊ねられるって、プライドねーなー。てそれは後日譚だったわ。
小川で戯れるかつくらー。なんだかちょっと不思議。
さくさく登って行くうちに無言になっていく。
すると第2の霊場、「滝」。
ここが素晴らしい場所であった。
「心乱れると 物の姿も歪んで見える」という札が立っていて、奥には、「打たれる」為の滝。ちなみに高間さんが迂闊に入ろうとしたら、これから滝に打たれるであろう女性に「ここは土足禁止です入らないで下さい!」とものすごい形相でにらまれていたんだが、そーこまで睨む程、神聖な滝。てことは心の乱れ、歪んだ物の見方も取り除いてくれるんだろうか。そして女性達(なんか女性が多かったっす)は滝に打たれて歪んだ物の見方を変えようとしているんだろうか。滝に打たれたいということは、物が歪んで見えるのが悩みなんだろうか。何が歪んで見えちゃってんだろう〜。私も打たれた方がよさげ〜?
尽きること無い妄想。
そして合い言葉のようにぶつぶつ呟きながら、山頂を目指す。
しかし、一番何度も言っていたのが佐藤さんでしたが、何がそんなに歪んで見えるんですか? 
教えて下さい。
乱視なんですとかいう言い訳は絶対受け付けておりませんのであしからず。
最後に急な坂を上りきったところに山頂らしき箇所。
そして休日の昼下がり、ものすごい人だかりで、隅っこにおいやられてしまう。
だが、隅っこにおいやられたからといって、妄想が止まるということはありえない。
ふと目を右に向けると、山の神を光臨させつつ体に気を送り込むマッサージ法を行っている人がおり(しかもまだ本を見ながらやっているという半端な状態)その横で、ひたすら美術の写生をしている人がいた。同じベンチで。
どうなの!? 横で写生をしているあなた。
やっぱり今は心乱れているわよね! 物の姿は歪んで見える?
問いただしたくて仕方がないかつくらーご一行。
まったりしつつも、観察の目はゆるめることが無かった。
観察しまくった挙げ句、「どうやら写生をしている人は、自己の精神統一がはかれた模様である」という結論に達し、下山。
下りかけたその時、高尾薬王院で、ピタリと足取りが止まる、かつくらー3人。
寺社仏閣で足が止まらなくてどおするの!?
しかも下りから行った為、奥の院からの観察と相なり、
「やー、これは護摩檀? てかまず東西南北はどこ!? 木を見る限り、こっちが南だっ! てことはこの石が鬼門かしらっ」
うきうきが止まらない。
奥の院は、火事で焼失した後新しく建て替えたのでありましょう、建築の形が新しく、色も非常にカラフルで、象さんとか狐さんとか人間とか仙人とか鶴やら兎に角何もかもが織り交ぜられた外装の建物で、一つ一つを分析しようとして、象で挫折しました(笑)。
だって龍の代わりに突然象さんがいるんだもん、日本の建物にー!
それだけ取り混ぜられたらここは何を信仰している場所かが分からなくなってきて、ぶつくさ分析をはじめるかつくらー達。
山岳信仰だから色々混ざっているとは思う。
「でも、飯綱大権現って聞いたことあります?」
「無いです」
「んじゃ、何がどう変化していったものなんでしょう」
「あ、こんなところに天狗の下駄がっ! きっと天狗信仰から来たんですよ!」
既に、この当たりで薬王院を全制覇する決意固まる。
下っていく最中にも、色んな童子に向かって「あれは何童子?」と凝視しまくって止まらない。
結論は下にあるかもしれない、と下りたところで。
四国88カ所巡りの代わりと、西国と東国の霊場巡りの砂の上を歩いて全制覇したつもりになってみたり。
奥が深すぎるんだ! 高尾山。
次に、ちょっと人気の無くなったところに、
ななななんと。
「昔昔、ここには弁財天がおりましたが、ある時突然いなくなってしまったので、天皇が代わりに像を奉っております」
のような札の付いた、「弁財天がいらっしゃった洞窟」なるあやしさマキシマムの洞窟を発見。
「え!? 盛り塩あるよ」
「でも頭上に気を付けて入って下さいって」
というわけで、携帯電話を懐中電灯の替わりにして、洞窟に入る。
携帯電話の明かりでは全然見えない洞窟の中。
弁財天は、芸術と美の神。
というわけでしっかりしっかり拝んでおきました。
弁財天様どうかよろしくおねげーしますだー。
その後、建物一つで「千と千尋ごっこ」とかしつつ(笑)更に山を下る。
道すがら、お地蔵様がたくさん置いてあったんですが、ことごとく首が落とされた跡があって、その上、顔を二つに割られていたりするんです〜。
「八墓村じゃあ」と呟いてしまった私は不謹慎。あまりに深い怨念に、流石に寒気がしてきました。
地蔵の向こうは仏舎利塔。
仏舎利塔一つでずっとまったり出来る人って少ないと思うんですがね。
確実にまったりしてました。
やっぱり護摩檀あるし!!
しかもここの護摩檀には護摩を焚きすぎて石がへっこんでいる。
仏舎利塔の前の護摩っていうのはたくさん焚くものなんでしょうか?
嗚呼、気になるったらっ。
護摩檀の中には、護摩檀を護る童子達の名前が書いてあったんですが、「不思議童子」さんが気になりました。
その後下山の時に、数ある童子像の中に、不思議童子さんは見あたりませんでした。流石不思議童子。


結局、山岳信仰なので、偉い山伏さんと、天狗信仰が混ざって、明治あたりで「やっべ、寺にしとくべや」という感じで寺っぽくしてみたんだー、というごった煮な感じが私が最も好きな雰囲気で。
高尾山、とても楽しかったです。
話の合う(というよりも知識を与えてくれる)仲間と登れたのも良かったのでしょう。
今まで高尾山何度か登ったけど、薬王院でまじまじと私に付き合ってくれる人なんていなかったんだよー!!
次回の目標は、滝に打たれて物の姿を歪まず見られるようにすること?(笑)
いんにゃ。
心なんて乱れてナンボよ。物の姿も歪んで見えてナンボなのよ。



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