米国発 金融危機関連情報

2009年04月16日(木) クライスラー会社清算の可能性あり


報道
1、クライスラー、カナダ労組と交渉再開へ 
                    2009年4月16日  日経
2、フィアット:クライスラーとの提携交渉 撤回の可能性示唆
                    2009年4月15日 毎日
3、フィフィアット:クライスラーと提携交渉「立ち去る用意ある」
毎日新聞 2009年4月15日

経営危機の米自動車大手クライスラーと資本提携交渉を進めているイタリアの自動車大手フィアットは、今月末までにクライスラーの労働組合が大幅な労務費削減に応じない場合「立ち去る用意がある」と明言し、交渉を打ち切る可能性を明らかにている。
 
フィアットとの交渉が不調に終われば、米政府はクライスラー支援から手を引く方向である。よって、クライスラーは会社清算となる可能性も出てきたといえる。 フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)が「会社清算となる同7条の申請も排除しなかった」というから注目だ。
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1、クライスラー、カナダ労組と交渉再開へ 
2009年4月16日  日経
 【ニューヨーク=小高航】経営再建中の米クライスラーとカナダ自動車労組(CAW)が20日にも、労務コストの削減を巡る交渉を再開する見通しとなった。クライスラーと提携協議を進めている伊フィアットのマルキオーネ最高経営責任者(CEO)は、労組との交渉がまとまらなければ提携協議を打ち切ると発言していた。
 米メディアなどによると、CAWのルウェンザ委員長が15日に会見し、今月上旬から中断していたクライスラーとの交渉を再開する意向を示した。同委員長はマルキオーネCEOの発言について「労務費を(交渉材料として)狙い撃ちしており不平等」と批判した。
 
米政府は先月末、クライスラーに対し4月末までにフィアットとの提携交渉や労務費の削減策をまとめるよう指示した。しかし米国やカナダで労組との交渉が難航。同CEOはカナダ紙とのインタビューで、クライスラーとの交渉打ち切りを示唆し、労組をけん制していた。(19:03)

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2、フィアット:クライスラーとの提携交渉 撤回の可能性示唆
                     2009年4月15日 毎日

 【ワシントン斉藤信宏】イタリア自動車大手フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は15日、カナダ紙グローブ・アンド・メール(電子版)とのインタビューで、米自動車大手クライスラーとの提携交渉について「労働組合がコスト削減を受け入れなければ、交渉のテーブルを離れる用意はできている」と語った。交渉を白紙撤回する可能性を示唆したもので、クライスラーの命運をかけた提携交渉は、クライスラーの人件費が大きな焦点として浮上している。
 マルキオンネCEOは「特にカナダの労組との交渉の遅れが目立っている」と述べた。フィアット側はクライスラーに対し「日本やドイツの自動車会社と同等程度に人件費を引き下げる必要がある」と主張していた。
 フィアットはクライスラーに35%出資し、米国内の販売店網を確保する代わりに、小型車技術を提供する方向で提携交渉を続けている。
【関連記事】

毎日新聞 2009年4月15日 21時56分
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3、フィフィアット:クライスラーと提携交渉「立ち去る用意ある」
毎日新聞 2009年4月15日
 経営危機の米自動車大手クライスラーと資本提携交渉を進めているイタリアの自動車大手フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、今月末までにクライスラーの労働組合が大幅な労務費削減に応じない場合「立ち去る用意がある」と明言、交渉を打ち切る可能性を明らかにした。15日付のカナダ紙グローブ・アンド・メール(電子版)が同氏との単独インタビューを報じた。
 フィアットとの交渉が不調に終われば、米政府はクライスラー支援から手を引く。同氏は、クライスラーによる米連邦破産法11条の適用申請を「一つの選択肢」と指摘。会社清算となる同7条の申請も排除しなかった。(共同)









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石田ふたみ [MAIL]

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