2009年04月05日(日) |
3月の米失業率8.5%に悪化、15カ月で510万人失業 |
報道 1、3月の米失業率8.5%に悪化 雇用、15カ月で510万人減 2009年4月3日 毎日 2、3月米雇用者数は‐66.3万人、失業率は8.5% 2009年 04月 4日 01:00 JST 3、3、バーナンキ議長、将来のインフレ抑制に配慮 当面は金融安定に全力 2009年4月4日 日経
米国は凄まじい失業者である。2ヵ月を振り返ってみると 1月の米失業率、7.6%に悪化 34年ぶり減少幅 失業者1253万人 2月の米失業率、8.1%に悪化雇用は65万人減 失業者 1335万人 3月の失業率 8.5%に悪化 失業者 1401万人 今後の予想 10.3% 失業者 1698万人
北朝鮮の人口は推定2500万人であるといわれている。米国で食料品購入券を政府から支給される国民は昨日引用したように3200万人に達している。米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長の講演は注意深く読んでいる。3日、ノースカロライナ州で「FRBのバランスシート(貸借対照表)」との演題で講演した。おびただしい量のドル札をばら撒いてFRBのバランスシートが肥大化している。
ベン・バーナンキ議長は、10年ほど前「デフレを克服するには、ヘリコプターから現金をばら撒けば良い」と発言して、「ヘリコプター・ベン」と揶揄されたことがある。今回FRBの議長となって、ヘリコプターから現金をばら撒くような金融緩和を行ったが、失業率増加防止には何の役にも立っていない。金融システムが崩壊した国が、金融政策で立ち直ることは考えられない。
昨日引用した一部を再度引用したい。 「ここまでアメリカ経済がおかしくなってしまった背景にはアメリカ産業の空洞化という問題が深くかかわっている。アウトソーシングという美名の下、アメリカ企業は物を作るという生産現場を次々と海外に移転させてしまった。その結果、アメリカ国内において、働く場所が消滅してしまうという取り返しのつかない状況に陥ってしまったのである 」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1、3月の米失業率8.5%に悪化 雇用、15カ月で510万人減 2009年4月3日 毎日 【ワシントン=米山雄介】米労働省が3日発表した3月の雇用統計(季節調整済み)によると、失業率(軍人を除く)は前月より0.4ポイント高い8.5%となり、1983年11月以来、25年4カ月ぶりの水準に悪化した。景気動向を反映する非農業部門の雇用者数は前月から66万3000人減少。昨年1月からの合計で約510万人に達した。予測の範囲内と市場は冷静に受け止めたが、戦後最悪ペースでの雇用悪化は消費の下押し要因になる。 雇用者数の減少は15カ月連続。今年1月も65万5000人減から74万1000人減へ大幅に下方修正され、1949年10月(83万4000人減)以来、約59年ぶりの大幅な落ち込みとなった。 2007年12月以降の今回の景気後退局面での雇用者数の減少は、約3分の2が信用収縮が深刻化した昨年11月以降の5カ月間に集中。毎月60万―70万人規模という戦後最悪のペースで雇用が失われる状況が続いている。(02:08) 関連記事 2月の米失業率、8.1%に悪化 25年ぶり水準、雇用は65万人減(3/6) 1月の米失業率、7.6%に悪化 34年ぶり減少幅 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2、3月米雇用者数は‐66.3万人、失業率は8.5% 2009年 04月 4日 01:00 JST [ワシントン 3日 ロイター] 米労働省が発表した3月の雇用統計は、失業率が8.5%に上昇し1983年以来の高水準を記録した。 非農業部門の雇用者数は66万3000人減少したほか、平均週間労働時間は過去最低となった。 ロイターが集計したアナリスト予想は、雇用者数が65万人減、失業率が8.5%だった。 また、1月の雇用者数は74万1000人減に修正され、1949年10月以来の大幅な減少となった。2月は変わらず。 ディシジョン・エコノミクスのシニアエコノミスト、ピエール・エリス氏は「米経済が底を打ちつつあるという見方と矛盾していない。雇用が急に盛り返すことはなく、明らかに力強さを示す兆候もない。ただ、少なくとも悪化が加速している状況ではない」と述べた。 同省によると、リセッション(景気後退)が始まった2007年12月以降、米失業者数は510万人に達し、このうち約3分の2が過去5カ月に集中している。 3月の雇用者数はほぼ全業種で減少した。製造業は16万1000人減、建設は12万6000人減、サービスは35万8000人減。一方、教育と医療関連は増加した。 労働統計局のキース・ホール局長は声明で「3月には長期失業者数が26万5000人増の320万人に達した。失業者の約4人に1人が少なくとも27週間失業している。これは83年半ば以来の高水準だ」と述べた。 失業中のパートタイム勤務者と求職をあきらめた人の割合は15.6%と、2月の14.8%から上昇し過去最高に達した。 3月の平均週間労働時間は33.2時間と過去最低水準を記録した。 © Copyright Thomson Reuters 2009. All rights reserved. ロイターが事前に書面により承認した場合を除き、ロイター・コンテンツを再発行や再配布すること(キャッシュ、フレームまたは類似の方法による場合を含む)は、明示的に禁止されています。Reutersおよび地球をデザインしたマークは、登録商標であり、全世界のロイター・グループの商標となっています
3、バーナンキ議長、将来のインフレ抑制に配慮 当面は金融安定に全力 2009年4月4日 日経 【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、ノースカロライナ州で「FRBのバランスシート(貸借対照表)」との演題で講演した。議長は大量の資金供給で膨らんだFRBのバランスシートについて「注意深く監視しなければならない」と指摘。当面は金融安定に全力を挙げるが、将来のインフレ抑制にも配慮する考えを強調した。 FRBは金融緩和策として市場から住宅ローン担保証券(MBS)など証券化商品を大量に買い上げ、市場に資金を供給している。中央銀行が信用リスクを抱える形になるほか、資金吸収が難しいとの見方から、市場の一部ではドル安やインフレ要因になるとの懸念が出ている。 議長は「バランスシートを使うことで、FRBやほかの中央銀行は金融緩和の新しい手段を発展させている」と説明。「雇用増と物価安定の両立を目指す金融政策本来の使命を束縛するものではない」と述べ、政府からの独立性も強調した。(02:32)
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