米国発 金融危機関連情報

2009年03月25日(水) 世界的な恐慌に突入するか

報道
1、世界の輸出急減、09年はマイナス9% WTO予測、金融危機響く
                  2009年3月24日 日経
2、世界貿易量9%減、戦後最大の落ち込みに 09年見通し
                  2009年3月24日 朝日新聞

 世界貿易機関(WTO)は23日、2009年の世界全体の輸出の実質伸び率が前年比マイナス9%に落ち込むとの予測を発表した。WTOは「第二次世界大戦後で最大の減少幅」としている。日経の報道では「世界的な景気悪化に伴う需要の減少に加え、金融危機で貿易決済に必要な資金が不足し、関税の引き上げといった保護主義的な動きが広がり始めているためだ」

 この保護貿易的な動きが更に広がる戸、世界的な恐慌に突入する。
ここでは主要国の輸出額をメモして置きたい。
08年の各国別のモノの名目輸出額では、
ドイツ 1兆4650億ドル
中国  1兆4280億ドル
米国  1兆3010億ドル
日本    7820億ドル

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1、世界の輸出急減、09年はマイナス9% WTO予測、金融危機響く
                       2009年3月24日 日経
 【ジュネーブ=藤田剛】世界貿易機関(WTO)は23日、2009年の世界全体の輸出の実質伸び率が前年比マイナス9%に落ち込むとの予測を発表した。WTOは「第二次世界大戦後で最大の減少幅」としている。世界的な景気悪化に伴う需要の減少に加え、金融危機で貿易決済に必要な資金が不足し、関税の引き上げといった保護主義的な動きが広がり始めているためだ。
 貿易の縮小は世界経済の悪化に拍車をかける恐れがあるため、主要20カ国・地域(G20)は4月2日にロンドンで開く緊急首脳会合(金融サミット)で打開策を協議する。WTOのラミー事務局長も参加し、G20に保護主義の回避と貿易金融への資金支援を呼びかける方針だ。

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 2、世界貿易量9%減、戦後最大の落ち込みに 09年見通し
2009年3月24日11時39分 朝日新聞

【ロンドン=尾形聡彦】世界貿易機関(WTO)は23日、09年の世界の貿易量が実質ベースで前年比約9%減となり、第2次世界大戦後で最大の落ち込みになるとの見通しを発表した。昨年秋の金融危機の深まりで世界各地の経済が一斉に減速したため。世界貿易は過去約30年間一貫して拡大してきたが、09年は一転する。
 世界貿易は、07年は6%増と堅調だった。08年は当初は4.5%の成長を見込んでいたが、金融危機のあおりで急激に冷え込み、推計で2%成長にとどまったという。
 09年の輸出は、先進国で10%減、途上国でも2〜3%減に落ち込む見通しという。中国の輸出が今年2月に前年比で26%減となるなど、急激な変化を指摘している。
 WTOは貿易縮小の原因として、世界各地の経済が同時に減速したことに加え、国境を超えて生産を分業する仕組み全体が影響を受けていることや、金融危機に伴う貿易金融の減少などをあげた。保護主義の広がりがさらに貿易の足かせになりかねないため、ラミー事務局長は「各国政府は保護主義的措置で状況を悪化させることを避けなければならない」と訴えた。
 08年の各国別のモノの名目輸出額では、ドイツが1兆4650億ドル、中国が1兆4280億ドル、米国が1兆3010億ドル、日本が7820億ドルの順だった。


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石田ふたみ [MAIL]

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