米国発 金融危機関連情報

2009年03月05日(木) オバマ大統領は米国の常識に支配されている人

1、米予算の基本方針、国防費は4%増の52兆円
                     2009年3月1日  日経
2、オバマ米政権、2010年度予算は350兆円規模-09年度赤字は前年比4倍に
               2009年02月27日  IBTimes
3、09年度の米財政赤字、過去最大171兆円に…予算教書骨格     
                   2009年2月27日  読売新聞

 米国の国防予算が前年度の50兆円から4%増の52兆の数字を見た時、オバマ大統領は、米国の今までの常識に支配されている人であると思った。これだけの金融危機に見舞われて経済が混沌としているのに、国防費を増額するなどは考えられない。52兆円の国防費は、全世界の国防費とほぼ同額なのである。
オバマ大統領は、世界の国防費の半分を使うというアメリカの常識から脱却して欲しかった。

10年度の歳出総額は、前年度比9.8%減の3兆5520億ドル(355兆円)で財政赤字1兆7,500ドル(175兆円)に達するのである。米国信認崩壊の危機が迫っていると思うのは私だけだろうか。

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1、米予算の基本方針、国防費は4%増の52兆円
                     2009年3月1日  日経
 【ワシントン=弟子丸幸子】オバマ米政権は26日に発表した2010会計年度(09年10月―10年9月)予算の基本方針で、5337億ドル(約52兆円)の国防予算を計上した。09年度比では4%増。ブッシュ前政権下だった09年度の前年度比の伸び率7.5%増から抑制した。イラクやアフガニスタンでの対テロ戦費関連経費として1300億ドル(約12兆7000億円)を計上した。
 10年度の国防予算が増額となったのは、アフガニスタンへの1万7000人の米軍増派に伴う経費などが必要になるためとみられる。増額は一時的で、中長期的には対テロ戦の関連経費を大幅に圧縮していくのがオバマ政権の方針だ。
 オバマ米大統領は24日の議会演説で「国防予算を見直す」と明言。透明性の向上へ、これまで別建てで計上していた対テロ戦費を国防予算のなかに含めていく意向を示していた。(07:00)
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2、オバマ米政権、2010年度予算は350兆円規模-09年度赤字は前年比4倍に
             2009年02月27日 04:48更新   IBTimes

 オバマ米大統領は現地時間26日、2010会計年度(09年10月-10年9月)の予算教書の概要を議会に提出し、2010年度の歳出総額を3兆5,500億ドル(約350兆円)としたほか、2009年度には3兆9,400億ドルの拠出が必要であると要請した。

 2009年度の財政赤字が、深刻な景気後退の影響で、史上最大規模の1兆7,500億ドルに達する見込みであることを踏まえたものである。この額は2008年度の同4,550億ドルの約4倍に相当する。米財政赤字は2010年、2011年も1兆ドルを超える見通しで、2012年には5,810億ドル、2013年には5,330億ドルに圧縮される予定となっている。景気回復のため、米政府は金融安定化の公的資金枠を2,500億ドル追加すると発表した。

 予算教書には、オバマ大統領が選挙公約で述べていた中間所得層への減税や国民皆保険制度に向けた財源確保について触れられている。減税については、景気対策法案の一環で一人当たり年間400ドルの減税を求めたほか、ブッシュ政権時代に受理され、2010年に満了となる同所得層への減税計画を延長することを求めた。国民会保険制度のためには、高所得層からの税収を3,180億ドル増加させるほか、メディケア(高齢者向け公的医療保険)とメディケイド(低所得者向け公的医療保険)のコスト削減を図り、今後10年間で6,340億ドルを捻出する案を提示した。

 また、今後10年間で歳出を約2兆ドル削減することも提案された。AP通信によると、高所得農業者への助成金の減額や不要な公共事業を削減することなどが挙げられているが、過去の政権でも同様な計画が提案され、議会からの強い反発を受けていたという。

 なお、同日提出されたのは概要であり、4月半ばから4月末の間に、より具体的な予算計画が提出される予定である。

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3、09年度の米財政赤字、過去最大171兆円に…予算教書骨格       2009年2月27日01時53分 読売新聞
 【ワシントン=矢田俊彦】オバマ米大統領は26日、2010会計年度(2009年10月〜10年9月)の予算編成方針を示す予算教書の骨格を議会に送付した。

 オバマ大統領の初の予算教書は、景気対策や金融危機への対応で、09年度の財政赤字が過去最大の1兆7520億ドル(約171兆円)まで膨らむ見通しとなった。
 09年度の赤字は、これまでの最大だった08年度の4590億ドル(約45兆円)の4倍近くに急拡大する。国内総生産(GDP)の12・3%の規模となる。
 オバマ大統領は、「景気を回復させるため、短期的には赤字が膨らむが、長期的には財政規律を守ることが繁栄をもたらす」と強調した。財政赤字は10年度は1兆1710億ドル、11年度も9120億ドルと高水準で推移するが、13年度には5330億ドルまで削減する目標を掲げた。今後は、景気浮揚と財政再建の双方に配慮した難しい政策のかじ取りが求められる。
 1月に就任したオバマ大統領は、ブッシュ前政権から約1兆3000億ドルの財政赤字を引き継いだ。その後も、2年間で350万人の雇用創出を目指し、総額7870億ドルの大型の景気対策の実施などで、さらに赤字が膨らむ見通しとなった。今後10年間で無駄な歳出の2兆ドル削減を表明、農業分野などで無駄を見直すほか、富裕層向けの増税や国防費の抑制を行っていく。
 一方、金融危機対策として、すでに用意されている公的資金枠7000億ドルのほか、2500億ドルを必要に応じて追加する条項を盛り込み、危機の拡大阻止に強い決意を示した。
 10年度の歳出総額は、前年度比9・8%減の3兆5520億ドル、歳入は、8・9%増の2兆3810億ドルとなった。




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石田ふたみ [MAIL]

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