2009年03月06日(金) |
AIGはヘッジファンド:FRB議長、厳しく批判 |
報 道 1、「AIGはヘッジファンド」 FRB議長、経営を厳しく批判 2009年3月4日 日経 2、米FRB議長、AIGに怒り 「無責任な賭けの結果だ」 2009年3月4日19時36分 朝日 3、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS) 恐怖CDSの保障残高を参照下さい。 http://ameblo.jp/syougai3/entry-10158616933.html
米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の2008年の最終損失は992億8900万ドル(9兆6000億円)となった。過剰なリスクであるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)がAIGの命取りになった。 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、上院予算委員会での証言で、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を以下の通り厳しく批判している。 1、「基本的に、巨大で安定した保険会社に付随したヘッジファンドだった」 2、「AIG以上に私を憤慨させるものはない」 3、「破綻すれば破壊的な事態になった」 3、「規制の大きな抜け穴を利用した」 4、「膨大な量の無責任な賭けをして、莫大(ばくだい)な損失を出した」
議長は「私もみなさんの怒りを共有している。我々は金融システムを守り、世界経済の危機がもっと深刻化することを避けるために、やっている」と議会に対してAIG支援の理解を求めている。この情報はこのまま受け止めたい。
1 、「AIGはヘッジファンド」 FRB議長、経営を厳しく批判 2009年3月4日 日経 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、上院予算委員会での証言で、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)について「基本的に、巨大で安定した保険会社に付随したヘッジファンドだった」と指摘、無責任な経営を批判した。「AIG以上に私を憤慨させるものはない」と怒りをあらわにしつつ、「破綻すれば破壊的な事態になった」と追加支援に理解を求めた。 議長は米大手銀行の現状に関連して、「現時点でゾンビ(死に体)金融機関があるとは思わない」と述べ、事実上破綻しながら市場で存続している大手銀はないとの認識を示した。ゾンビ銀行の定義を問われた議長は「(かつての)日本の状況に関連して度々使われた言葉だ」と指摘。「倒産した顧客を長期間抱え、新規融資をせず、資本調達など経営健全化に向けた努力を何もしない銀行が(日本には)あった」と説明した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2、米FRB議長、AIGに怒り 「無責任な賭けの結果だ」 2009年3月4日19時36分 朝日 【ワシントン=西崎香】米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、金融危機について議会で証言し、巨額の赤字を発表した米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の経営について「規制の大きな抜け穴を利用した」と厳しく批判した。
上院予算委員会の公聴会で同議長は「過去1年半で私を一層怒らせた出来事が一つあるとしたら、AIG以外に思い浮かぶものはない」と発言。同社の金融商品部門について「基本的には安定した保険会社に付属した(投機的な取引で知られる)ヘッジファンドだった。膨大な量の無責任な賭けをして、莫大(ばくだい)な損失を出した」と指摘した。
AIGを含めた金融救済に対する議員の不満や批判を意識した発言とみられる。同社の監督権限は州政府にあり、FRBなど連邦レベルの監視が十分でなかったことが議会でも問題視されていた。同議長も「AIGは、規制の大きな抜け穴を利用した。(同社の)金融商品部門への監督はなかった」と語った。 米政府は保険業界に対する連邦レベルの監督を検討しており、危機の再発を防ぐ規制強化に着手している。AIGへの公的資金の注入額は計最大700億ドル。昨年10月に成立した金融救済法で認められた7千億ドルの公的資金枠では足りず、追加が必至な情勢だが、議会の反発は根強い。 議長は「私もみなさんの怒りを共有している。我々は金融システムを守り、世界経済の危機がもっと深刻化することを避けるために、やっている」と理解を求めた。
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