米国発 金融危機関連情報

2009年03月04日(水) アリコ日本事業、米政府の信用で立て直し

1、AIG:9.6兆円赤字…08年 アリコ、米政府に譲渡
                    毎日新聞 2009年3月2日 
2、米財務省とFRB、AIGへの追加支援策発表
                    2009年 03月 2日 21:50 JST
3、アリコ日本事業、米政府の信用で立て直し
                       2009年3月3日 日経

報道の要点は次の通りだ。

1、AIGの2008年10-12月期決算は、最終損益が600億ドル(6兆円)の赤字になった。
2、08年通期では、992億8900万ドル(約9兆6000億円)の純損失となった。
3、米政府は同日、AIGへの総額300億ドル(2兆9000億円)の追加資本注入を発表。
4、公的支援総額は1800億ドル規模(約18兆円)に達した。AIGは負担軽減のため、日本などで生命保険事業を展開するアリコなどを米連邦準備制度理事会(FRB)に譲渡する。


 財務省とFRBは、「AIGは世界中にカウンターパーティを持っており、米国の経済や金融システムにとって不可欠な存在であるため支援した」と説明している。問題は、さらなる支援が必要になってくるのだ。昨日書いたように財政赤字で300兆円、金融支援で一体どれほどの金額になるのだろう。

 詳しくは省略するが、デリバティブ(金融派生商品)に代表されるように、作り上げた金融,システムの崩壊なのである。米国に生損保を含む金融機関の損失は400兆円という推論(正しい推定だと思う)がある。これを英国のように公的資金で救済するとなると、オバマ大統領の在任中に米国は空前の借金大国となる。この記述は短文であることをモットーとしているので、この続きは読者の想像力に委ねます。

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1、AIG:9.6兆円赤字…08年 アリコ、米政府に譲渡
                    毎日新聞 2009年3月2日 
(引用省略)
2、米財務省とFRB、AIGへの追加支援策発表
                    2009年 03月 2日 21:50 JST
(引用省略)


3、アリコ日本事業、米政府の信用で立て直し
                        2009年3月3日 日経
 日本で生保事業を展開するアリコは今後、米国当局の信用力を盾に経営を立て直すことになりそうだ。当面、「日本の契約者への影響はない」(日本支店)としている。国内生保業界からは「暗黙の政府保証」に対し、早くも公平性を問う声も上がっている。一方、追加支援策がAIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の売却交渉に影響する可能性もあり、不透明な状況が続きそうだ。
 アリコは世界50カ国以上で事業展開しているが、収入の半分以上を日本で稼いでいる。日本支店のアリコジャパンは医療保険や外貨建て年金の販売に強みを持ち、2007年度の保険料収入は国内5位。保有契約件数は680万件にのぼる。










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石田ふたみ [MAIL]

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