米国発 金融危機関連情報

2009年02月24日(火) 米AIG6兆円の損失計上へ、政府との交渉決裂なら破たんも


報道
1、米AIGが多額の損失計上へ、政府との交渉決裂なら破たんも=報道
                   2009年 02月 24日 06:50 JST
2、商業用不動産の問題、回復の足かせとなる可能性=米地区連銀総裁
                    2009年 02月 24日 07:41 JST

 報道2の通り米国経済は、住宅バブル崩壊の次は商業用不動産の下落による巨大損失が内在しているようだ。世界に衝撃を与えるような問題が、米国から噴出すると考えなければ成らない。

米保険大手AIGは、商業用不動産をはじめとする資産の評価損が響き、600億ドル(6兆円)近い損失を計上するという。 ロイターが関係筋から入手した情報によると、同社は追加の公的資金注入の可能性をめぐり米政府と協議している。政府との交渉決裂なら破たんの可能性もあるのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
米AIGが多額の損失計上へ、政府との交渉決裂なら破たんも=報道
                     2009年 02月 24日 06:50 JST
[-] 文字サイズ [+]
 [ニューヨーク 23日 ロイター] 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)は、商業用不動産をはじめとする資産の評価損が響き、600億ドル近い損失を計上する見込み。関係筋の情報としてCNBCが23日報じた。
 ロイターが関係筋から入手した情報によると、同社は追加の公的資金注入の可能性をめぐり米政府と協議している。米政府とは債務の株式交換なども話し合われているという。
 同筋は、状況は流動的で他の選択肢も協議されており、どのような結論に至るかは不透明だとした。
 CNBCによると、AIGの取締役会は3月1日に会合を開き、政府との合意に向け話し合う。交渉決裂に備え、法律事務所ワイル・ゴットシャル&マンジェスの弁護士が経営破たんの準備をしているという。
 AIGはコメントを控えている

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2、商業用不動産の問題、回復の足かせとなる可能性=米地区連銀総裁
2009年 02月 24日 07:41 JST
 [オーランド(米フロリダ州) 23日 ロイター] 米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は23日、商業用不動産に関連した問題が年内の景気回復にとって足かせとなる可能性があるとの認識を示した。
 「多くの銀行には商業用不動産へのかなり大幅なエクスポージャーがある。証券化市場の大きな部分を占めてもいる。商業用不動産は懸念事項だ」と述べた。
 「2007―08年は悪い意味で住宅不動産の年だったが、09年は商業用不動産の年になる可能性がある。わたしの安眠を妨げている国内要因の1つだ」と述べた。
 総裁は米当局による大胆な措置は09年下半期の成長回復につながるとの見方を示し、連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制に向け政策金利を引き上げる可能性があると強調した。
 質問への回答として「ハイパーインフレ、深刻なインフレのリスクはほとんどないと考えている。どちらかと言えば、その逆を懸念している」と述べた。その上で「予見可能な将来に必要となることの1つは、景気回復とともに一段と伝統的な政策に戻り、FRBのバランスシートを縮小することだ。利上げも考えられる。長期のインフレを確実に回避するため、適切な時期を見極めなければならない」と述べた。
 講演原稿で総裁は、FRBは景気をてこ入れするため利用可能なすべての手段を用いてきたと指摘。金融機関のバランスシート改善に向けた政府の対策を支持するとし「金融機関への資本注入により米財務省は金融機関のバランスシートをこれまでに強化してきたが、これからもさらに強化するだろう」と述べた。
 経済については、リセッション(景気後退)の開始時と終了時を判断することは非常に困難とした上で、「経済見通しは景気後退入りには過剰に楽観的になり、景気後退を脱し経済が拡大し始める時期には過剰に悲観的になるきらいがある。そのことを慰めとすべきかもしれない」と述べた。
 自身の見通しについて、商業用不動産や州・地方政府の財政状況などで一部大きなリスクが見られると指摘した。
 「日本経済の動向にも注視している。2008年10─12月期の国内総生産(GDP)がマイナス13%となり、デフレ圧力が加速している」とも述べた。
 中国が急速に内需を拡大する可能性についての質問には、中国政府が発表した景気刺激策の迅速な効果は期待していないとした。「短期的にそれが可能となるかは疑問の余地がある。高水準の貯蓄・低水準の消費から比較的低水準の貯蓄・比較的高水準の消費への短期間のシフトは簡単にできることではない」と述べた。





 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ [MAIL]

My追加