ドイツの文豪ゲーテは「青年は教えられることより刺激されることを欲するものである」言っている。青年の本質を突く言葉であると思う。文部科学省の科学技術政策研究所の調査で「一流の研究者を生むのは、スパルタ教育ではなく、親や教師にはぐくまれた知的な好奇心」であることが明らかになった。
調査は、優秀な研究者の育成方法を探る目的で昨年実施したもの。ノーベル賞や米国医学界の最高賞「ラスカー賞」といった国際的な科学賞の受賞者、世界的に注目を浴びる論文を発表した日本人研究者242人にアンケートを送り、30歳代から80歳代までの108人から回答を得たという。
この中の53人が「両親や親せき、教師ら周囲の大人の話などから知的な刺激を受け、好奇心が芽生えた」との回答をしている。青年が大きく成長する動機は知的な刺激なのである。1997年7月6日に天才の通信簿と題して少々記述した。平々凡々の青年が、ある刺激を受けて劇的に変化しているのだ。
・好奇心 知的な刺激で 芽生え行く 伸びる力は 皆備えたり
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