2004年01月16日(金) |
「風の舞」の吉永小百合さん |
ハンセン病患者の詩人、塔和子さんの詩を下敷きにしたドキュメンタリー映画「風の舞」が出来る。これを作ろうとしたプロデューサーの宮崎信恵さんは「詩の朗読とナレーションは、吉永小百合さんしかない」と思った。宮崎さんは断られるのを承知で手紙を書いたという。「予算がないのですが、ぜひお願いしたい」と。 吉永小百合さんから返事が来た。 「塔さんの人生の重さを思うと、自分にはとても表現力が足りない。こんな私がやっていいのだろうか?と戸惑いました。でも、この作品に関わることは自分にとって、大事なことだと思いました」と。 吉永さんは、初めて塔さんの詩を読んだ時は、心が震えたという。「自己の存在をじっと見つめながら生きることの尊さをつむぎ続けたそれらの作品は、人の心を大きく揺さぶる力がある」(pumpkin1月号から)吉永さんは、その感動を一人でも多くの人に伝えたいと、無償でこの仕事を引き受けたのだ。 塔和子さんの心が宿った詩は、小百合さんの心に包まれた声となって、観客の心を魅了することだろう。
・人間の 尊厳いかんと 風の舞 心に染みる 小百合の朗読
|