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2003年11月30日(日) ガンジーの非暴力主義

 暴力は悪いことだ・・これくらいは小学校1年生でも知っている。しかし、社会は様々な暴力が大手を振っている。地球上の視点に立つとまさに暴力だらけで、その究極がテロ・国家の暴力すなわち戦争だ。いかなる理由があるにせよ、毎日のニュースにテロ、テロ戦争が報道されていること事態が異常と言わねばならない。
 
 11月26日のNHK「その時歴史は動いた」はマハトマ・ガンジーの無暴力の戦いであった。ガンジーは、50年以上前の世界の覇者大英帝国に対して武器一つ持たずに戦い、インドを150年にわたる植民地支配から解放したのである。まさに、暴力否定の思想を打ちたてた半裸の聖者で、この思想は世界の心ある指導者に引き継がれている。

 どんなに迫害されても非暴力不服従で立ち向かっていった民衆の力を引き出したガンジーは、まさに「偉大なる魂」と讃えられるだろう。ガンジーの戦いのハイライトは有名な「塩の行進」であった。
 
 貧しい民衆にも重税を強いる「塩税法」をイギリス支配の不正のシンボルとし、「みんなで破ろう」と呼びかけた。海まで390キロの道のりを歩くこの行進には、最終的にインド民衆500万人が参加してイギリス支配の屋台骨を揺るがしていく。
 
 番組の中でガンジーの言葉が紹介されていたが、ここで紹介するのはやや不正確になるので、後日機会をみて記述したいと思っている。インド独立後、ヒンズー教とイスラム教が対立し、50万人もの死者を出す。「宗教の名において殺しあう必要があるのか」とはガンジーの最後の呼びかけであった。
 
 1997年1月23日、マハトマ・ガンジーの遺灰がガンジス川に流される報道があった。この時の解説などを読んで、次の短歌を作る。

  ・ガンジーの 暴力否定の 精神は 七つの海へ 広がり征かんか
  ・悠久の 歴史を讃えし 大地より 扉を開きし マハトマ・ガンジー



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石田ふたみ [MAIL]

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