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2003年11月29日(土) 皆既日食のドラマ

 太陽が月の影の隠れる皆既日食が、日本時間24日朝南極で観測された。太陽の縁でコロナと呼ばれる輝く層がはっきりと映し出されていた。コロナが太陽の半径(696000キロ)と同じぐらい広がっており、その規模の大きさはとても頭の中に収まらないスケールである。
 
 皆既日食は月が主役であるので、月の大きさを仮に1メーターとして比較してみよう。
 
 太陽の直径  1392000キロ   400メーター
 月の直径      3476キロ    1メーター
 地球の直径    12740キロ    3・6メーター

 月の直径が仮に1メーターとすると太陽の直径は実に400メーターもあるが、月に完全に隠れてしまうのだから、それだけ太陽は遠くにあるのだ。どれだけ遠くにあるのかも距離の比較で見てみよう。 

 地球から月までの距離      384000キロ    この距離を1とする
 地球から太陽までの距離  149600000キロ    月までの距離の390倍

 太陽は直径139万キロという巨大な恒星であるが、地球から1億4960万キロも離れているので、3476キロの小さな月にすっぽりと隠れてしまうのだ。話は飛躍するが、地球の全ては、太陽の恩恵によって成り立っているのだ。

 趣味で宇宙を大変勉強した知人がいる。その方に宇宙のことを少々質問して、その返信の手紙が手元にある。その中の太陽に関連することを引用したい。「太陽のように自己のエネルギーで輝く星を恒星といいます。わが銀河系に約2000億個の恒星があります。わが太陽はその中でも中の下位の小さな星といわれています。なぜ恒星というと、位置をほとんどかえない(恒久)ことからそう名付けられました」
 
 太陽と同じように燃えている星が銀河系に2000億個もあるということが、どうしても理解できなかった。11月9日に記述した太陽系の直径を1メーターと仮定すると銀河系の直径は3650万キロになるとの比較を書いてどうにか頭に納まった。
   
  ・太陽に 青き地球が 育まれ いのち輝く 銀河の旅人
   
   


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石田ふたみ [MAIL]

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