友人的存在であるところの とるくんの結婚式出席のために上京したわけ。
披露宴は15時からであるので 本来ならばゆっくり出発しても良かったのだが 浅草神社で行うという結婚式に ぜひとも顔を出したかったので 昼前に到着するよう早起きした。
11時過ぎにホテルに到着し ラウンジで待っていると間もなくnochanも到着し 新郎と3人でしばし歓談。 今回、nochanはとるくんに頼まれ カメラマンとして活躍する予定であり 親族の集合写真など撮ることになっているらしかった。 では私はその間、なにしていたら良いですか?と尋ねると 「オナニーでもしてろ。」 と結婚式当日の新郎のセリフとは思えない暴言を吐かれたのだった。
ホテルから浅草神社までは なんと人力車に乗っての移動だ。 なんとも風光明媚ではないか。 しかしながら、ソレに乗ることができるのは新郎新婦のみであり ソレに乗っている二人を写真に収めたい私は もちろんソレを走って追いかけるハメになったのだった。 僕らが一生懸命走っては立ち止まり写真を撮っている間 二人そろって皇室スマイルでにこやかに手を振り 僕らをからかう様子を見て ああ。似たもの夫婦だな。と思った。
ちなみにソレを追いかけることになった人間は 私とnochanと式場の公式カメラマンと友人のビデオカメラマン。 計4人。 一般人の撮影にしてはかなり多めな人員配置であり 道行く人は「え?なに?有名人?誰?」 という感じで足を止めていた。 無理もない。
浅草は観光地であるので海外からの観光客が多い。 交差点で信号待ちしていると どこかの海外のツアーらしき一団がやってきて 「オー!ファンタスティック!」 などとのたまいながら とるくん達の乗ったソレを囲んでいた。 どきなさい。 白人さんが「コングラッチュレーション!」 といいながらおじぎをする光景を見て なんだか新鮮で楽しいと思った。 そうやって道行く知らない人たちに おめでとー。って声をかけられるのは くすぐったいようだけど 僕まで嬉しくなった。
やがて浅草神社に到着。 神前の結婚式に出席したのは初めてだったので 勝手が良く分からず、気がつけば私は いつの間にか親族席に座っており 親族と一緒に、固めの杯を交わすハメになったのだった。 ごめんとるくん。固めちゃった。 俺、親戚になっちゃったみたい。
やがて再び人力車をえっほら追いかけ ホテルに戻り、披露宴が始まる。 宴が始まる前に、nochanと二人で会場入りし もろもろを写真に収めておく。 ウェディングケーキなどを夢中になって撮っていたnochanは 他のカメラマンや司会者達との打ち合わせに乗り遅れ ちょっと困っていた。
式はアットホームな感じでとてもよかった。 二人はとても幸せそうだったし 新婦はとてもキレイだったし 新郎は元々いつも笑ってる男なので なんかいつも通りだった。
友人からのスピーチを 唐突に振られたnochanは カメラ片手に頑張っていた。 ちょっと笑いもとってた。 え?なに?これってば俺にも来る?と思い オモシロトークを頭の中で必死に考えてはみたが 別段、僕の名前が呼ばれることもなく 滞りなく式は終了した。 悔しいので後日とるくんを正座させて あの時、私がするはずだったスピーチを 懇々と聞かせてやろうと思う。
それにしてもとるくんの弟も たえぽんの妹も 似すぎだと思った。 再現性が高い遺伝子だ。 もしとるくんとたえぽんに子供ができて 兄弟なんかができたりすると 多分きっとその二人はとてもよく似ているに違いない。
披露宴が終わり2次会は 近くの地中海レストランを借り切っての宴会。 通常の2次会らしきものとは一風変わり 特にみんなでゲームやったりとか 席を入れ替えたりとか そういう合コンノリではなく 各自が自由に話したい人と話していたので なんか普通に飯食いに行って来た感覚で居心地がよかった。 みんちゃんやきっしゃんやさながさん夫婦にも 久しぶりに会えたし、有意義な夜だったと思う。
なにやらとてもおいしい 地中海的な料理をしこたま食べて おいしいお酒をガッツリ飲んで いい気分になったところで2次会はお開き。
その後、新婚夫婦とnochanとちえちゃん夫婦と某O田クンと みんなで近くのダーツバーにゆく。 そういえば以前、とるくんと新宿でダーツやったなぁ。 と懐かしいことを思い出した。 あの時、とるくんの放り投げたダーツは 鋭い直線を描きつつ、どこか彼方へ消えていったっけ。 でもこの2年ほどで彼も進歩した様子。 ダーツを一本もへし折ることなく それなりの勝負を繰り広げたのだった。
勝負の行方はというと 疲れたので。と勝負を辞退し続けたnochanが 最後の最後でカッコいいところをみせ そして×ゲームとして負けたとるくん夫婦やちえちゃん夫婦は ノニジュースとかいう薬なんだかジュースなんだかよく分からない 劇的にまずく腐敗臭のする飲み物を飲まされていた。 でも二人そろって腐敗臭なら 別に夜のアレは問題なかったと思われる。 腐敗臭の夜。しかも初夜。 いい思い出になったに違いない。
ともあれ、結婚おめでとう。
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