2005年11月01日(火)



私のチームが解散した。
こう書くとなにやら
警察の一斉取締りにあった
年末の暴走族のようであるがそうではない。

ここ数年とりかかっていた開発も
ようやく大詰めを迎え
毎度ながらドンピシャのタイミングで風邪をひき
発熱してフラフラになりながらも
なんとか最後の仕事を終える事ができたのだった。
死ぬかと思った。

思い返せばこの開発品。
次から次へと問題が発生し
まことに手のかかる子だったが
私達の手を離れ、量産工場へ巣立っていくと思うと
なにやら感慨深いものがあって
心の底から「あーせいせいした」と思った。

とりあえず解散会を開き
チームのみんなで苦労話に花を咲かせたが
課長は思いの外嬉しかったらしくかなり酔っていた。
同じ話を何度もするし
何度も同じ事を聞き返す。
最初はさしあたりの無い返答をするも
段々、ウザくなってきて
適当な返事をし始める私。

「いやぁ。バカな上司だっただろうー。」

「そうですね」

「チームが無くなって寂しいねー」

「いや。別に」

バッサリ切り捨てる返答にも
何事もなかったようにさっきと同じ質問をする課長。
短期記憶の壊れたらしい。
この人の頭の中の消しゴムは特大MONOなのかもしれない。
そして案の定、次の日はなにも覚えていないのだった。

「酔って気が大きくなる人」はよくいるが
私の場合、「酔った課長に対して気が大きくなる」
というかなり限定されたパターン。


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日記才人