ここ最近の私の中で かなりの大ニュースとなった 「地球大進化」との出会い。
隕石の衝突のすごさや 生命の進化の素晴らしさを いかに熱心に語ろうと 僕の彼女は「そ、そうなんだ」 という歯切れの悪い返事を返すばかり。 終いには 「変わったことが好きなんですね。オタクみたい」 といった主旨の評価をいただき 私の心にサーンと突き刺さったのだった。 一体なにオタクだ。地球オタクか。
ともあれ、この感動について 昼休みにヨウスイさんと語り合っていると コクさんも興味をそそられたようで 次はコクさんに貸し出されることになったDVD。
昨晩、風呂上りにぽかぽかくつろいでいた時 その約束を思い出し 同じ建物の4階に住んでいるコクさんを尋ねて エレベータに乗ったのだった。
その時、私は風呂上りだったので 着衣は短パンのみ。上半身裸。 外の気温はそれでも尚、暑いくらいであったし ちょっと4階まで行くだけだからと そのままの格好で向かったのだった。
そして途中の階で乗り込んでくる見知らぬ人。 まさか誰かがエレベータに乗り込んでくるなんて 思っていなかった私は、まずい!と思い 上半身裸だということが なんとかばれないような方法はないものかと 一瞬の間に様々な対策を練ったが 0.5秒後に諦めた。ムリだ・・。ムリだよ・・。 どう考えてもバレないはずがない。 とりあえず隅っこの方で小さくなってはみたが あまりに無駄な足掻きなのだった。
私を見た男性は、わ。と驚き の、乗っていいの?いいんだよね?とでも言いたそうな 三歩進んで二歩下がるといった風情の かなり躊躇した感じで 恐る恐る乗り込んできたのだった。
ただでさえエレベータという閉じられた狭い空間は 見知らぬ人と乗るとなにやら気まずい感じがする。 ましてや私は、上半身裸という かなり非日常的な出で立ちなわけであるから 「気まずい」というよりはむしろ 「逃げたい」に近かったと思う。 そしてそれは僕だけではなかったはずだ。
実際、扉が開いた途端に彼は逃げた。
心の底から悪かったと思う。 昨晩の私は、エレベータマナーを守れていない男であった。 夏の蒸し暑さと、風呂上りの開放感が私の心を油断させた。 紳士たるもの、いつもエレベータ内の雰囲気を考え せめて乳首は隠せるくらいの準備はしておくべきだったと思う。
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