2005年07月07日(木)



七夕である。
そして私は仙台在住である。

私も仙台の七夕を経験するのは
これで3度目であるが
大分慣れてきたつもりだ。

天の川の見える夜空の下で行われる格闘技戦。
武器を使わなければなにをしてもオーケー。
数千人の仙台市民が日暮れと共に殴り合いを始める様は圧巻だ。
そして夜明け頃、最後まで立っていた
たった一人の男は「彦星」と呼ばれ
女は「織姫」と呼ばれる。
それぞれの性別で最強の称号を得た彦星と織姫。
年に一度の逢瀬。
累々と屍が横たわる原野で
二人はおもむろに歩み寄り健闘を称え合う
かと思えば再び戦闘開始。
昨年は驚くことに織姫が勝利した。

ずびしっ!
がす!
ドムッ!
・・・・どさっ。

さらば彦星。愛する人よ。
貴方のことは忘れないわ。
相容れない非情な関係に涙する織姫。

そして勝ち残ったたった一人が
「七夕」という史上最強の称号を得るのだ。

私もこの日のためにジム通いをしたことだし
今年こそはいいところまでいけるのではないだろうか。


ちなみに笹に飾る短冊は
この戦いへの参加申し込みであるので
時折、なにも知らない観光客が紛れ込むが
この秘密が外部へ漏れないよう監視する実行委員に
速やかに拉致、記憶をデリートされるので注意したほうがいい。
七夕の飾りは戦闘旗の役割を担っているので
血のりが着いたりしているかもしれないが
それには気が付かないふりをした方が懸命だ。

さて。
そろそろ仕事が終わる。
職場のみんなもそわそわしてきた。
決戦会場で会えばみな敵だ。
顔を見るのも今日が最後になるかもしれない。
だがこれも仙台市民となった宿命。
手加減はしない。

今夜は間違いなく
熱い夜になる。

ここは仙台。
杜の都。
そして今日は七夕。

色々考えてはみたが
いかに七夕とて強引に楽しむのはムリがあった。
自分でも書いてて全然盛り上がってこなかった。
あと嘘はよくない。
幼稚園の先生もそう言ってた。
今日のところは素直に反省したい。

大人しく真っ直ぐ帰って寝ます。

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日記才人