2005年07月05日(火)



彼女を連れて実家に行ったのだった。

私ももう良い歳である。
彼女を親に紹介するのに
ただの友達感覚では済むまい。
それは彼女とて分かっていることで
実家が近づくにつれ無口になる彼女。
「天気悪いよねー。」などと
どうでもよい会話などして
彼女をリラックスさせようとするも
普通にスルー。耳に入ってない。

やがて母親と初対面。
想像してはいたが
母親の喜びようはすごかった。
ずっと喋ってた。
止まらなかった。
聞いてもいないことを話し始める母。
彼女が「どんな子供だったんですか?」
と尋ねようものなら
あることないこと喋り続ける。
彼女は私の幼少の頃の写真が見たかったらしいが
相槌を打つのに精一杯で
そんな話題に持ち込もむのは不可能なのだった。
彼女に全く付け入る隙を与えない。
さすが母。強い。

やがて父が仕事場からわざわざ抜けて来て
やけに彼女の写真を撮りたがっていた。
あとで母親に訳を尋ねてみたところ
「俺の女だ。かわいいだろ。」
とか誰かに自慢するつもりだったんじゃないの?
とか言ってた。
いや。父さん。私の女です。

短い滞在だったが
両親も彼女を気に入ってくれたようだし
成功だったと判断したい。

肝心の彼女はというと

「あのご両親に育てられてこんな人になったんだね。納得。」

などと意味深な発言をしていた。

ともかく今回はなにやら急な訪問であったので
心の準備もそこそこであったが
小心者で有名な私のことだから
彼女の実家に行く際には前もって色々と準備しておきたい。
第一印象が肝心だ。

現在、ちょっと赤っぽいツンツン頭だが
黒に戻して7/3分けが良いだろう。
服装はビシっとスーツを着用したい。
この日のためだけに着飾っていると思われないために
「普段着です」と言い張る心積もりもしておくべきだろう。
ご両親へ尋ねたいことを確実に尋ねられるよう
質問事項を箇条書きにして紙にまとめておき
手土産と共に密かに差し出したい。
ここで僅かに、はにかむ程度の可愛らしさを見せておきたい。
質問は答えやすいよう、アンケート形式がいいかもしれない。
情報の漏洩に厳しい昨今のことだから
匿名アンケートにすることも忘れない。
細部まで気の利く男をアピール。

これで完璧だ。
これでいつでも彼女の両親との対面を
私はうまく乗り切れるはずだ。


-質問10ー

娘さんをいただけますか。

yes/yes


こういうところで選択肢を与えない賢さも
私は持っているし。

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日記才人