2005年06月29日(水)


もう間もなく7月である。

仙台でいうところの7月と言えば
七夕祭りが有名だ。
実際、僕は行った事がないので
北海道の七夕とどう違うのは知らないが
短冊を作って笹に飾るあたりは
どこも同じことをやるようだ。


シヴァさんの娘さんも
幼稚園で短冊を作ってきたらしい。

「なんて書いてあったんですか?」

と尋ねると

「おはなやさんになりたい」

と書いてあったらしい。
なにやらとても可愛らしいお願い事。
微笑ましいね。

しかしながらシヴァさんは微妙に半笑い。

「どうかしたんですか?」

と尋ねると

「娘の字じゃなくて先生の字だったんだよねぇ・・・。」

「それがどうかしたんですか?まだ字が書けないだけじゃ?」

「いや。ほとんど書けるんだよもう。」

「じゃ、なんで自分で書かなかったんですかね?」

「私もそう聞いたんだ。そしたらさ。「は」が書けなかったんだって。」

「思い出せなかったんじゃないですか?」

「いや。そうなんだけど・・・。」

「どうかしたんすか?」

「娘の名前・・・。「わかば」っていうんだよね・・・。」



「ば」は書けて「は」は書けなかったんだ・・・・・。


子供っていうのは
本当に面白い。
毎日どんどん情報を吸収し
それらを結合していきながら
世界を少しずつ理解していく生き物。
その結合の仕方によっては、時々
大人には想像もつかない天然なことを言い出す。

でもそういう純真さって大事だ。
字が書けるとか書けないとかじゃない。
そんなのは重要じゃないんだ。
どんなに平仮名を完璧に書けても
どんなに崇高なお願いを短冊に書いても
彼女の真っ直ぐな想いには叶わない。

今回、幼い彼女から得た教訓は大きかった。
私にとって今、一番必要な事が分かった。

今年の七夕の短冊には
字が汚くてもいい。
人からどう見られてもいい。
自分の心から湧き出る真っ直ぐな気持ちを
素直にぶつけ、自信を持って

「宝くじ当てたい」

と書いておきたい。
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日記才人