ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
今、狢の皮算用をしている。 その仕事の一環にコピーライトがあるのだ。 まぁ、ヨロズデキルコトハウケタマワリマス が看板なので、 あたしのコピーでよければ、ナンボでも!と。 50軒近くの店のコピーなのだよな。これまた風呂敷を広げ過ぎたと。 がしかし、毎日店の前を通るし、何軒かは買い物もしているので、 まぁ どう書いていいか分からない店は聞きに行く ということにした。 で、突然ながら、きちんとこれこれこういうものだと説明して、 お店のヒトに聞くんだが、 戸惑いつつも真剣に答えてくれるヒトもいれば、 適当にあしらうヒトもいる。 それでも、 「では、●●という感じで作っていきます。 出来上がったものは後ほど回覧されると思いますので、 お気に召さなければ、なんなりとおっしゃってください。 突然に失礼いたしました。ありがとうございます」 などと云って退散するのだ。
そんな中に1軒。大変に後ろ向きな店があり、話をしていて大変へこまされた。 その店は、以前買い物をしたことがあり、その時の印象はとてもよかったのだが。 (でもあの時は、おばさんで、今回はおじさん)
お客なんて、自分の都合の良い様に利用するだけして裏切る。 そんじょそこらのことでは驚いても喜んでもくれない。 何をどう云っても無駄。 だから 何も書かないでいい。
なんて初対面同然で云われてしまったあかつきには、 どう返して良いのだろう? 知ったヒトなら 一つ二つ啖呵も切るけど。 ここの仕事を廻してくれた会長さんは、とても前向きなヒトで、 こんな大変な時期に、商店街の組合に入って組合費を払ってくれているお店に、 少しでも還元出来るものを考えて作っていきたいと熱心で、 それに感銘されて、役所に他の街の地図も見せてもらいに行き、 大々的にデザインを考え直し、少しでも人目にとまるものを作ろう!! とそれなりに意気込んでいたりもするのだが、、、 まぁ、その店のヒトの憂いがさらに憂いを呼んで、 たちゆかなくさせている感じもある。 ただ、あの話している間のしぐさには、どうもこうも万策つきてあとは・・・なんてところも見えたりするから、いっそうやるせない。 はぁ・・・どうもおじゃましました とそこの店を出る時に、 今日のやる気もすっかりと落ちてしまい、 もういいや!状態になってしまった。
ゲン直しにいつも仲良しの八百やさんちと薬やさんに顔をだし、 等きり相談しつつ喋った。 難しいけどがんばれね〜と励まされて、元気をもらう。
ぽつといると、またあの店のヒトの憂いが襲ってきそうだけど、 ここは一つばちんと叩いて、脱力・無力を退治するのだ。 まずは、協力して下さった方々に、 そうしてよかったと思ってもらえるものを。 そして、作ってよかったと 喜んでもらえるものを。 それが、あたしの狢の皮。
をしをし。
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