ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
| 2002年07月27日(土) |
オフその後 癒しのそよわーるど 朝 その2 |
今さらながら。 あの日は まだ1ヶ月も経ってないのに、遠い日の夏の思い出になってる感じがする。 飲んだくれて帰った、あたしのところに一通の封筒が届いていた。
そよわーるどで そよさんに撮ってもらった写真達。 たけぞ氏が とてもいきいきと優しげに写っている。 あたしの顔も いつもより角がとれてる感じ。
そんな 魔法の世界が そよさんの世界。
画廊を後にした 我々三人が向かう所は、 神仙沼(しんせんぬま)。 そよさんのそよふぉとにも 度々登場している。
すぐそこ の感覚は、土地土地で全然違う。 いや、北海道だから 違うのか? 20キロぐらいの道のりは ニセコではすぐそこ。 うちだと精々会社まで(1キロ未満)
すぐそこ?の神仙沼まで ドライブ。 道々、そよさんからいろんな話を聞く。
途中で キタキツネに出会う。 野性のキタキツネに 生で出会うのは もちろん初めてだ。 そよさんが 安全のために スピードを落とすと つとと寄ってくる。 「えさはないの。あっちへ行きなさい」 そう言っても あくびをするだけで 一向に動く気配はない。 人に慣れている。 観光客が 寄ってくるキタキツネ可愛さに えさをあげてるらしい。 が、このキツネたち、えらい病気を持っていて、 それが人間に伝染すると どえらいことになるらしいのだ。 キタキツネの分泌物の中に、人間にとって 命取りになる菌がある。 その分泌物が掛かってるとも知らず、木の実などを 人間の子供達が食べてしまうと、現代医学では防ぎ様もない病気になって 死に至るらしい。 保健所や学校や保護者が 口酸っぱく言って聞かせても、 食べたくなったら口に入れる!子供達。 その病気が人間に移るのを恐れて、 ホテルやペンションの人々が 一生懸命キタキツネを追い払っても、 観光客がキタキツネを呼んでしまうらしい。 キタキツネも 苦労してえさを探すより、 簡単にえさが手に入るところを うろうろしているとのこと。 キタキツネを 責めるわけにはいかない。 初めにキタキツネ達の生息領域を荒らしたのは 人間。
自動車事故には たぬきの方が合うらしい。 その習性によるものらしいが。 確かに、昔 ちょいと田舎の現場に行くために、 毎朝6時頃 旧街道を通ると たぬきの屍骸を見かけた。 猫のそれより 多かった。
道間違いをして、途中まで戻り、 ほどなくして 神仙沼に到着。 寒い。真夏なのに 寒い。 気温は 20度ぐらいでは? トレッキング?には ふざけた格好で 遊歩道をずいずい進む。 途中で行き交う人と挨拶を交わす。 木々が 遊歩道に被いかぶさって、寒いけど気持ちのいい空気が 体にまとわりつく。 そよさんは 見知らぬ人の「この植物は?」という問いにも親切に答える。
1キロも歩かないうちに 神仙沼に到着。 なんとも言えない 澄んだばしょ。 ミツガシワが 群生していて、風が吹く度にそよぐ。
そよさんが 時間を忘れてしまうのも、 若林さんが 魅せられて 一瞬を撮るために 一晩明かすのも、 分かる気がする。 踏み込めば パリっと壊れてしまう はかなさと 厳しい寒さに耐える たおやかさを もっている世界。
厳しい自然故に 1年で数ミリほどしか成長しない植物。 それらが魅せる癒しの世界は そよさんが話す声のトーンにかぶさった。
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