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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
仕事場の調理員宛に電話が掛かって来た。その調理員が電話に出ると「損保?」とか「お○○じ?」とかの単語が出て来る。最終的に険しい声で「やめてください」「弁護士に話しますよ」と......。 いいタイミングでバルクたちはメイド協会を訪れた。 「兄さんの顔見たらなんか踏ん切りがついたの」 と、ヴェックスは笑った。その笑顔もすぐに消える。 「クイスマークの黒い噂は知っているけど、私たちは表向きを見る事しか出来ない。だから嫌でもメイドたちを派遣せざるを得ないの」 「行ってみるしかないのう。そして、魔族が取り憑いてないことを祈ろう」 アニムは独り言のように言う。「取り憑く」とは比喩表現だが、魔族と取引してろくな事がない。魔族の糧は様々だが、人間の命に関わるものが多い。結局、魔族に取り憑かれているのと同じようなものだ。 「来るぞ」 バルクが突然立ち上がった。自然と柄に手がかかる。セルヴェスがそうさせているのか、バルクが無意識にそうしたのか、どちらにしろ、危機が訪れていることは確かだった。 急に馬車が止まった。その反動でバルクが尻餅をついた。 「バルク、立ったのが無意味になったのう」 「うるせー」 他の乗客も立ち上がる。 「お客さん、すいません。乗客です」 と御者が言った。 呆然とするバルク。アニムもルイもヴェックスも驚いた。 「あれ?」 手が自然と柄から離れていた。 「なんだったんだ? 今の」 バルクが首を傾げた。
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