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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
天下のまわりものだった。 船の旅はルイにとって楽しいものではなかった。初めて乗った時は最悪で、彼女は船酔いで寝込んでいた。彼女曰く『おばあちゃんに抱かれて飛んだ時みたい』である。彼女の祖母は、飛ぶのが下手だったらしい。船酔いも治まり、船の中を散策できるようになったがそれもすぐに飽きてしまった。なので、船は楽しいというイメージから遠い。 アニムはというと、昼間、甲板で占い業に精を出していた。若い女性の恋占いから紳士のビジネス運、ウォンテッダーの道しるべまで長年培った勘とハッタリで答えを出す。ともかく、彼は暇さえあれば金を得ることを選んでいる。それでも夜になると船内で貸し出されている本を読んだりしている。 バルクは昼間眠ったりぼんやりと煙草を吸ったり(船に乗っている時のみ吸うらしい)甲板をぶらりと散歩したり、アニムと同じく本を読んだり過ごしている。ちなみにルイは本を読もうとはするが、一時間弱で飽きてしまう。それでも夜になると、乗客のいない甲板で剣を振るう。イメージトレーニングというべきか、相手を想像してそれに合わせて剣を振るう。傍目には滑稽に移るが、本人は真剣にそれに取り組み、たまに負けたりする。
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