気まぐれ日記
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2007年04月20日(金) 生あたたかな夜

 雨が降りそうなせいか、生あたたかかったです。
 この二、三日がすごく春陽気だったのはいいのですが、夜が生あたたかいのは逆に気味悪いような気がする。




 「退屈しない、ねえ」
 彼女はつぶやいた。
 「私も退屈しなかったわ。マレモンと一緒にいて」
 「私もだ。クレンと旅が出来て人というものが少し分かった気がする。チャーミグはつくづく世捨て人だったのだ、と思う」
 「確かにチャーミグは世捨て人だ。旅は退屈ではないだろう。しかし、この村を出ずとも私は退屈してない」
 「そう。じゃあいいわ。ひとり欠席ね」
 「仕方がない」
 彼女は村へ戻ろうとする。虎もその後を付いて行く。羊は何も言わず言えの中に入って行った。
 
 次の日、彼女と虎はまた羊が占いをしている。
 「占ってくれるかしら?」
 と、彼女は男に言った。
 「ええ、並んでいてください」
 羊の幻術によって生み出されている男は、実に人らしく振る舞っていた。羊がイメージする人がそこにいるように動く。物を受け取ったり出来るのも、羊の術の賜物である。
 順番が巡り、彼女の番となった。
 「何を占って欲しい?」
 「私の行く先を」
 彼女はにっこりと笑った。


草うららか |MAIL

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