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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
一時的に終了。 村のはずれの一軒家の前で男は立ち止まった。すると、みるみる姿が薄れて消えてしまった。 「幻術?」 「その通り」 羊が言った。 「久しいな、マレモン」 「会った事はないが......」 「何を言う、マレモン。お前がまだ猫のような子供の時に会った」 「覚えてない」 「チャーミグが亡くなったそうだな」 「ああ、それを伝えに来た」 「語らずともわかる。私は行かない」 羊はきっぱりと言った。 「なんだと?」 「どうして?」 「面倒だ」 羊は更にきっぱりと言った。 「はっきり言えば私はこの村に満足している。子供騙しのような占いで食料にありつける。噂でこの村にやって来る人もいる。毎日に飽きがない」
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