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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
もうね、どうでもいいんだよ。 「チャーミグの弟子ならば、邪見に出来ないではないか」 神は腕を振り上げた。庵の扉が開き、商業隊が飛び出した。馬と馬車が周りを埋める。 「そ、外だ!」 「ようやく出れたのか」 馬車から商人たちが顔を出す。 「ああ、戻って来れた」 キイ・レイだった。 「あ、マレモン」 彼女も顔をのぞかせる。 「ありがとう。山の神と交渉してくれたのね」 「チャーミグの名前を出したんだ」 「おじいさんの?」 「クレン、無事か?」 「ええ」 「クレンのお陰だ。皆、下手な事しなかった」 彼女は、山の神は人の娘の嫁が欲しいだけなので落ち着くように言った。山の神は娘の中でも一番若い娘を選んだ。娘の母親は心配し、嫌がったがそれでも彼女は逆らわないように言い聞かせた。温厚でも神とつくものは、恐ろしいものである、と。 「山の神様、人の娘。それも一番若い娘はどう思いますか?」 馬車から降りた彼女は神に尋ねる。 「かわいいよ」 「だけど、すぐに成長してしまいます。人はあなた方神とは時間が違いますもの」 「それは承知だ」 「でも、この子はまだ幼すぎます」
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