気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2007年03月30日(金) 長くて短い一週間

 なんか一週間のうちにいろいろあったので、短いようで長かった感じがします。

 明日明後日は久しぶりにちょっとゆっくり休もうと思っております。
 




 その朝、漁に出る船はなかった。海の贄とされたあの漁師の魂を送るために海に花を流して、鐘をならした。
 ごーん、ごーん
何度も何度も鐘が鳴る。鐘の方を見ると、なんと牛が鳴らしていた。
 「牛!?」
彼女と虎は近寄ってみた。牛が頭突きをして鐘を鳴らしていたのだ。
 「ん? ああ、もしかしてマレモンか?」
 こちらに気づいた牛は頭突きを止めてふたりに近づいた。
 「おいらはジフだ。同じチャーミグの弟子だ。そして、お嬢さんは旅仲間」
 「どうしてわかったの?」
 「だいたい想像がつくんだ。それにおいら、少しだけ考えていることがわかる。たとえば、お嬢さんは、また出発し損ねたって思っている」
 「うん、その通りよ。じゃあ、私たちがここに来た理由も分かるわね」
 「ああ、チャーミグが亡くなったんだな。チャーミグは少しばかり長生きした人だよ」
 彼女の考えている事が少し読まれた。
 「それで、マレモンはおいらたちで盛大な葬儀を行いたんだね」
 と、虎の考えている事も少し読んだ。
 「話はわかったよ。ドラゴン、フラワキンの合図がくるんだね。待っているよ」
 と牛は言い、また鐘を突いた。
 「まったく、人魚なんかに騙されるなよ」
 「何か、知っているの?」
 「おいらには人魚の心も読める。あいつら、人を誘って、興味あるそぶりを見せて、最終的に海に食わせるんだ」
 牛はつまらなそうに言った。


草うららか |MAIL

My追加