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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ゲームをと、思うんですが。 その日の夜、いつものように宿の部屋で彼女は眠った。虎は馬小屋を借りて、そこで休んでいる。 ひたり、ひたり...... そんな音が廊下に響いた。 ひたり、ひたり...... うつら、うつらとして彼女は目覚める。 「なんの音?」 その音が部屋の前で止まる。そして、また ひたり、ひたり...... と、音が遠ざかった。 その翌日、外は嵐だった。 「これじゃ、出立は無理ね」 旅の途中なら仕方がないが、嵐の中の出発は避けたい。わざわざ服を濡らす事はない。風に吹かれることもない。他の泊まり客もそうだった。 離れの馬小屋にいる虎に会いに彼女は嵐の中出た。それだけで彼女はびしょぬれになる。 「やっぱりそうか」 「だからマレモン、今日はゆっくり休んで」 「私もわざわざこんな嵐に出たくない」 「そうよね」 また宿に戻り、彼女は着替えて食堂に出る。食堂では暇を持て余した旅人が話に花を咲かせていた。
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