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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いままであたたかったつけがかえってきた!(ドラクエ風) 金属が床に落ちる。ゴーンゴーンと鈍い音が響く。 「女の子!?」 少女は泣いていた。 「ここ、どこ? お母さん、どこにいるの?」 虎が近寄ろうとするのを彼女は止めた。 「駄目、あれは幻」 「幻?」 「そう、幻。あの女の子の思念と言うべきかしら? いずれ消えるわ」 彼女の言う通り、泣く少女は消え失せた。 『誰? あなた誰? わたし誰? ここは?』 幻がいたところに光の塊がその場に出来て、そう言った。子供のような声、女の人の声、男の人の声、いろいろな声が混じり合っている。 『わたしは何? わたし? 人なの神なの? 何者? わかんない?』 「どうやら、いろんなものが混ざってしまっているようね」 「クレン、どういうこと?」 「ここに封じられた魂は一つじゃなかったみたい。あまりに長く束縛されていたせいで一つの魂となったの。もう、元にも戻らない。人の魂にもなれないし虎の魂にもなれない」 『消える? 混ざる? 戻る? 一つ? 四つ三つ? 誰? 何? 何処?』 「さよなら。死女神様、お願いします」 彼女は左手を軽く上げた。その手を白い手が掴む。 『こんにちは、クレン』 「どうか、この魂が苦痛無く消えますように」 『わかりました』 死女神は、すべて白い。透けるような肌に白い服、髪も白い。 『さあ、もう考える事はないわ。安心なさい』 光の塊も白い姿に包まれる。女神も魂の塊もそこからなくなった。 『ありがとう、死女神様』
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