気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2007年03月07日(水) 引き続き、寒い

 いままであたたかったつけがかえってきた!(ドラクエ風)

 春陽気で薄いコートにしたのにダウンに戻しました。
 また、春が遅い年なのかしら?




 金属が床に落ちる。ゴーンゴーンと鈍い音が響く。
 「女の子!?」
 少女は泣いていた。
 「ここ、どこ? お母さん、どこにいるの?」
 虎が近寄ろうとするのを彼女は止めた。
 「駄目、あれは幻」
 「幻?」
 「そう、幻。あの女の子の思念と言うべきかしら? いずれ消えるわ」
 彼女の言う通り、泣く少女は消え失せた。
 『誰? あなた誰? わたし誰? ここは?』
 幻がいたところに光の塊がその場に出来て、そう言った。子供のような声、女の人の声、男の人の声、いろいろな声が混じり合っている。
 『わたしは何? わたし? 人なの神なの? 何者? わかんない?』
 「どうやら、いろんなものが混ざってしまっているようね」
 「クレン、どういうこと?」
 「ここに封じられた魂は一つじゃなかったみたい。あまりに長く束縛されていたせいで一つの魂となったの。もう、元にも戻らない。人の魂にもなれないし虎の魂にもなれない」
 『消える? 混ざる? 戻る? 一つ? 四つ三つ? 誰? 何? 何処?』
 「さよなら。死女神様、お願いします」
 彼女は左手を軽く上げた。その手を白い手が掴む。
 『こんにちは、クレン』
 「どうか、この魂が苦痛無く消えますように」
 『わかりました』
 死女神は、すべて白い。透けるような肌に白い服、髪も白い。
 『さあ、もう考える事はないわ。安心なさい』
 光の塊も白い姿に包まれる。女神も魂の塊もそこからなくなった。
 『ありがとう、死女神様』


草うららか |MAIL

My追加