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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
今日は寒いです。 翌朝、彼女は剣を持って教会に出向いた。 「クレンさん!」 神父が驚くが、彼女には聞こえない。まっすぐ少女の前に立った。 「神を殺すのか? クレン?」 「人の魂を百年以上束縛したものを神と呼べるものじゃないわ。そして、百年以上地上に束縛された人の魂はもう人の魂じゃないかもしれない。だけど、放っておけない」 彼女は陣を書いて剣を床に差した。 「出て来なさい」 『我を殺すというのか? 人の女よ』 そんな声が鎖から響いた。 「いいえ、私は殺さない。でも、封じる事はできる」 『我々は神だ』 「人の魂を束縛し、百年以上も地上にいた神を、もう神と呼べるかしら? こっちのほうがよっぽど神よね」 彼女は、それを呼びだした。 『なんだと』 「すべて、あなた様のために」 彼女はそれに呼びかけた。 「クレンさん、あなたは一体......」 神父がへなへなと座り込む。 「あれはなんだ?」 「あれは、神も悪魔も関係ない。すべて食らうものだ。しかし、どこからそれを? まさか、あの剣からか?」 クレンの横に、黒い塊がある。その塊は鎖のみを飲み込む。金属で出来た少女は鎖から解放された。 「ありがとう、もういいよ」 黒い塊は消える。 ぴき 金属にヒビが入る。 「狂がでるか、吉がでるか」 彼女は床に差した剣を抜く。それを構えた。 「凶じゃないのか?」 「どちらにしろ同じよ。まともなはずはないの」
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