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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
今の人、半ドンって言葉しらないだろーなーと思いつつ。 「さすがに神父さんね、人が出来ているっていうか、嫌な感じがしないだもの」 「ふうん」 虎は興味無さげにうなった。 「しっぽ、踏んでごめんね」 「気にしてない」 「あなたは、良く出来た虎ね」 虎はそう言う彼女に頭をなぜられながら別な事を思っていた。あの神父は何かが信じられない。 その夜、彼女はのっそりと起きだした。 ひたひたと裸足のまま、部屋を出て外に出る。それに気づかない虎ではない。 「クレン? クレン!」 彼女には聞こえず、そのまま歩く。 「どこに行くんだ?」 虎は彼女のあとをついて行く。西のエリアに向かった。街はまだ祭りの最中であったが、疲れが生じて半分ほど眠りながら酒を飲んでいるという状況だった。彼女には気づいていない。 彼女はふらりふらりと教会にたどり着く。 「クレンさん、よく来ていただきました」 神父が彼女を招き入れる。あと付けてきた虎は閉め出される。 「あの神父、どうして......」 考えている間はなかった。
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