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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
本出るよー。 ともかく、どこか入れる場所を探す。どこもかしこも閉じられていた。 「窓を破るか」 窓ガラスに向かい、目をつぶって頭から体当たりした。 暗い教会の中、散乱したガラスに気をつけながら歩く。 「おやおや、やはり虎ですね」 と、神父。その側には彼女が眠っている。 「どうしてクレンを」 「彼女は悪魔殺しの能力がある。だから、彼女に憑く悪魔を殺してもらう」 金属で出来ていて鎖につながれた少女。その昔大罪を犯し魂すら束縛されていると虎は聞いた。 「この娘がどんな罪を犯してこのような姿になったと思いますか?」 神父は続けて言う。虎の答えを待たずに。 「神を殺したんです。それも大神です。この娘は他の神々によってこんな姿になったのです。でももう許されてもいいでしょう? だからクレンさんに彼女の束縛を解いてもらおうと思いまして」 「これを解いたら、どうなるんだ?」 「さあ、わかりません」 「そんなこと、クレンがやったらどうなるんだ?」 「さあ、わかりません」 虎は不安になる。もし、彼女がこの娘の束縛を解いたら、彼女が神に罰せられるのではないかと。 「さあ、クレンさん、お願いします」 彼女はゆっくりと起き上がった。そして、少女の前に立った。
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