|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
二月も後半になっちゃった今日このごろ。 「王様が、ドラゴンだったなんて......」 「マレモン、元気なようだな」 「ああ、フラワキン。さすがに人の姿になってるとは思いもしなかった」 「じゃあ、チャーミグの......」 「儂は一番弟子だ」 ドラゴンはそう言った。 「たまに、姿を見せてくれた」 「チャーミグが死んだ事は知っていた。マレモン、お前は何しにここまで来たんだ?」 「皆にチャーミグが死んだ事を伝えに来た」 「やはりそうか。遠路はるばるご苦労さん。お嬢さんは、どうしてマレモンと?」 「クレンは旅の仲間だ」 「偶然、知り合ったの」 ドラゴンはうなずいて言う。 「マレモン、そのお嬢さんは」 「知っている」 「ならば何も言わない。お嬢さんもまた、自分のことを知っておるだろう」 彼女はうなずいた。 「この国を治めて五十年。そろそろ儂も正体を明かさなければならないだろう。あーあ、せっかく化ける術を会得したのに」 「もしかして」 彼女は思った。 「今まで姿を見せなかったのは、変身術を会得してなかったから?」 「そうだ。人の言葉を得ても人に化ける術は得てなかったのだ」 「じゃあ、今度は若い姿に変身すればいいじゃない。後継者と言って」 「その手もあるか」 ドラゴンは妙に納得した。 「それで、マレモン、皆には伝えたか?」 「いや、まだ半分ほどだ」 「合図も考えなきゃね」 「合図?」 「皆におじいさんの死が知れ渡ったら、合図をしなければならないの」 「でも、その方法をどうするか......」 「私がやろう」 ドラゴンは顔を近づけた。 「私は半日もあれば世界一周できる」 「すっごーい。よかったわね、マレモン」 「皆に知らせたら、またここに来るといいだろう」
|