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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
メリーの(以下略)おいしかった。美味なり。 城から出ると城に入り、王に会った人々はそれを嬉々として伝えた。 「王様は予想通りすばらしい方だった」 「とても優しいお方よ」 などという声。それを聞いた人々はいっそう祭りを盛り上げた。旅人である彼女にも酒を大いに勧める。虎にも祝杯をかわした。 「これを飲むと人が変わるというが、どうなのだ?」 「そうね。マレモンは止めといた方がいいわね」 虎は鳥の姿焼きにかぶりつき、人々は笑い、ともかくめちゃくちゃに祝った。だから、虎が鳥の姿焼きをまるまる食べてしまっても誰も気にしなかった。 夜も更けた頃、やっと街は大人しくなった。家に帰って行く者、地べたで酔いつぶれたもの。彼女は酔ったまなざしで空を見ていた。暗いその空を金の筋が通る。 「マレモン、あれなんだろう?」 虎はお腹いっぱいで眠っていた。彼女はそれをゆすり起こす。金の筋はだんだんと大きくなり、城に近づいて来た。 いつの間にか、城門が開いている。 彼女は近くまで言ってみる事にした。 「ほら、マレモン」 寝静まって静かになった夜。金の筋は城門をかなりのスピードで通って行った。 「ドラゴンだ」 「ドラゴン?」 昼間の王の話を思い出す。 「帰って来たんだ!」 彼女たちは城へ急いだ。
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