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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ウエ○マのあのジュース。 彼女と虎は観光を続けた後、宿に戻った。宿の食堂にはすでに夕食の準備されている。宿に入るとおいしそうな匂いが漂って来る。 「なんの匂いですか?」 「ああ、これはバターフィッシュだよ」 確かにバターの香りがする。 「今日は祭りの前夜祭だからね。沢山食べておくれよ」 「言われなくとも」 虎はあきれた様子で彼女を見た。それでもバターフィッシュ(この辺りの高級魚。焼くとバターの香りがする)を目の前にすると、むしゃむしゃと食べた。 「おいしー」 彼女はそれしか言わない。ワインも堪能する。ふと、あの葡萄酒の魔を思い出した。 「そう言えば、あの葡萄酒の魔、うまくやってるかしら?」 虎は夢中で食べているため気づかない。彼女は気にせず、他の料理も堪能する。パンもサラダもおいしかった。 翌日、朝から花火が鳴る。彼女と虎は広場に出向いた。太鼓や鈴を打ち鳴らし派手な衣装の踊り子たちが踊った。 どわーん 大きな銅鑼が鳴った。人々が今までの騒ぎがウソのようにしーんと静まり返る。 「王様より、伝言」 銅鑼の音が鳴る時は王様からの伝言の合図だった。だから、皆静かになる。そして、王からの伝言を伝えるのは大臣だった。初老の大臣は二代目である。 「本日はまことにめでたい日だ。我がこの大陸を治めて五十年目となる日。皆々から祝いの言葉を受けて大変喜ばしいことだ。従って、今日は皆を城に招待したいと思うのだが、多勢ではさすがに無理が生じる。そこで、この玉を受け取った者に城に入れる権利を与えよう と、言う事だ」 大臣は手のひらよりも小さい玉を皆に見せるように掲げる。 「これを今から五十個投げる」 そして、色とりどりの玉が皆の頭に降り注いだ。
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