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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、いろいろと。 「さて、街の見学に行きましょうか?」 彼女はこの王都に初めて入った。特に用がなかったことと、ここまで来る機会がなかったからだった。 「おいしいものあるかな?」 「また食べる事か」 「私はこれが楽しみなの」 王都ということもあり、かなりの人々が行き交う。同じ旅の者、遊ぶ子供、買い物する主婦。そんな中で、虎の髪を持つクレンと虎であるマレモンは目立ってはいたが、だからと言って目をみはられるほどではなかった。 本当に大きな街だった。四つに分かれて、彼女と虎がいるのは南側。宿や商店街が並ぶエリアだった。東が居住エリア、西に教会や学校などがあるエリア、そして北には城がある。その城もかなり大きい。 その北のエリアが騒がしい事に気づき、彼女と虎はそこへ行ってみた。 人々が何か準備しているようだった。 「何かあるんですか?」 「ああ、明日は祭りなんだよ。今年で建国五十周年だからね」 「特別、城にも入れるんだ。かなりの人が殺到するだろうな」 「もしかして、旅の人ですか? よかったら来てくださいね」 そう言われて虎はうなずいた。 「すごいタイミングね」 「人の王か。ちょっと見てみたい」 と、虎。そうすると人々も笑って言う。 「王様も顔を出すかもしれないね」 「ああ、一度拝んでみたいね」
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