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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
北海道人のすべてがスキーを滑れるわけじゃない。 「家族以外で私と接してくれたの、マレモンだけよ」 人として扱ってもらえなかった彼女、話す為に動物とは一線引く虎。似た者同士なのかもしれない。 それにしても......神ですら殺す彼女とは何者だろうと虎は思う。 次の日には虎と彼女はその町を離れた。 「お姉ちゃん、ばいばーい」 「元気でね」 本人にとってはわからないうちに事が終わり、何も知らずに手を振って別れた。 「クレンは、こうして悪魔払い、神祓いをするために旅をしていたんだな」 「実はね」 それだけじゃなく、一つは父の意思を継ぐため、一つは故郷に戻りたくないだけだった。 次に訪れた村では事件が多発していた。 「嫌な時に来ちゃったわね。どうしたものかしら」 「人にしては手口が鮮やか過ぎる」 そう彼女と虎は話し合った。 この村では盗難事件が多発していたのだ。持ち物、食べ物、靴の片方などどうでも良いものが盗まれていく。 「猿でもいるんじゃない?」 「そうかもな」 そうして、彼女はポトフを虎に取り分けていた。 「そうとーり!」 声に驚くとそこには小柄な猿がいた。先に来ていたソーセージがニ、三本無くなっていた。
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