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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
寒くなっちまったです。今年の正月は雪がない、と言ったそばから「余は満足じゃ」と言わんばかりに雪積もりました。おかげで滑る。 クレンは静かに言った。 「だから、私は小さい時から誰も相手にしてくれなかった。私の故郷はみんな神がついていたけれど、それを消されるのが嫌だから私を恐れた」 「クレン......」 「悪魔に見入られた人は私を尋ねて来るの。どうか、この子の悪魔を祓ってって。私を頼るのはその時くらい。同じくらいの子には虎の子って馬鹿にされて大人たちは決して私に近づかなかった。お父さんとお母さんだけよ、私をかわいがってくれたのは」 「両親だけなのか?」 「うん。お父さんは私と同じ、悪魔祓いをしながら旅をしていたの。それが自分の役目だって。お母さんは周りから冷たい目と哀れんだ目をされながら私をかわいがってくれた。お母さんが死んでからは、お父さんを探す旅に出たの。だけど、お父さんは近くの村で死んでいて、この剣だけは私にって残されていた」 虎は心で思う。 何故、この剣は彼女に託されたのだろう? これほどの高価そうな剣がどうして無事に彼女の手に渡る事ができたのだろうか?
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