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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
そろそろ、タオルケットと羽毛布団と毛布だけじゃ寒くなりました。今も指なし手袋とミッフィーのブランケットを装備してます。それでも寒い。風邪ひかないようにしないと。 彼女はマレモンが老人から言葉を教わる姿を想像した。 「あなた、そのおじいさんから言葉教えてもらったの?」 「そうだ、面白いじいさんでな。私を虎として扱ったが、人の言葉を教える時は人として扱ったのだ」 「ふーん。だから人の食べ物、あまり知らないのね」 「そうなのだ。スープ、うまかった。明日のケーキが楽しみだ」 そう言って、マレモンは店を出て行こうとする。その虎に彼女は叫んだ。 「おやすみ、マレモン」 「おやすみ、クレン」 彼女は、虎の背中の優雅な黒と黄色の模様を見送った。虎が完全に店を出ると、彼女は笑い出した。 ややして彼女は笑うのを止める。虎がいる中で店はしーんとしていたが、彼女が笑うのを止めると、どよどよしはじめた。 彼女は立ち上がってカウンターの店主のもとへ行き、スープ代を払って店を出る。 「もう、あの店、入れないわね」 それどころか、明日はケーキ屋で注目されるだろう、と思う。それでも、あの虎を恨むことも憎むことも出来なかった。虎はただ純粋にあの店に入りたかっただけであり、スープを飲みたいと思っただけであり、ケーキを食べてみたいと思っただけだ。 彼女はそう思って気づいた。自分は結構あの虎を気に入っている事を。
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