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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
書こうか? 田中学院(忘れた頃にやってくる) 少等部六学年 この学院の六年生は毎年、一、ニ年生のためにクリスマスパーティを行う。それが、最後の少等部六年生の仕事である。そう、仕事なのだ。つまり、一、二年生に楽しいんでもらわなければならないのだ。 「ああ、そんなのあったな」 山川京一郎は言った。『ミステリー研究会』の部室(教室の半分をロッカーや棚で仕切り、半分は物置になっている)にて、山川清太は従兄弟に相談していた。 「懐かしいな。俺の頃は倉本が張り切っていたなぁ」 「それよか、どんなことをやるんだよ? ゲームとか?」 「まあ、そんなところだろう。だけどな、一番はサンタ登場でプレゼントを配るんだ。それがメインであり、締めだ。ミステリーで言えば探偵が犯人のトリックを暴くところだな」 「いや、そんなの聞いてないから。そうか、とにかく最後にサンタが登場したらそれでまるく収まるんだな」 「まあ、田学の伝統だ。お前、一、二年の時参加しただろ」 「ああ、覚えてねー」 「......」 翌日の学級会の時間、クラス委員長である清太は教壇に上がり、チョークで『クリスマス会を盛り上げるにはどうしたらいいか?』と書く。 「意見、提案があればどうぞ」 が、誰からも意見はない。 「ちなみに最後にサンタ登場はかかせないそうだ」 やっぱり誰からも意見はない。時間が来て、結局何も決まらずに学級会は終わった。仕方がないので、クラス委員長、副委員長、書記二名が残り、クリスマス会の内容を考える事になった。
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