気まぐれ日記
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2006年11月17日(金) 今日は何をやろうか

 リースリーズはとりあえず終わりだしな。うん。

 また短いのをぼちぼちやろうかな。初期の頃の日記読むと、なんか初々しい気持ちになります。ああ、この頃って長く書いていたんだなって(泣)

 




 起きたら秋だった。
 我ながら、感動がない。葉が落ちきって裸の木を見る。「ああ、秋も終わる頃か」という気になるが、それ以上の事は思い浮かばない。
 「マスター、おはようございます」
 おかっぱ頭の少女が顔を出した。イプルだ。
 「おはよ、イプル」
 彼女は実りの妖精と言う。彼女は秋の妖精だった。まさに今が活動期である。付いてくるとはいえ自分が寝ている間は彼女らに自由行動してもらっている。
 「エーデルもそろそろ活動期に入りますよ」
 「ああ、そうだね。俺、どんくらい寝ていたんだ?」
 「そう、長くはないですよ。半年くらい」
 今回は短いな。いつもならニ、三年くらいあっと言う間にすぎるのに。
 「目が覚めたのは、いいにおいがするからですか?」
 「うん、確かにする」
 ああ、そうか。この匂いだ。懐かしい匂い。
 「この近くに村があるんです。収穫祭のようですよ」
 せっかくだからと彼女は俺をそこまで引っ張った。村は祭り騒ぎで俺なんか入って来ても気に留めなかった。
 「あら、ウォンテッダーの方? 楽しんで行ってね」
 少女がそう声をかけて、また離れる。つまり、自由参加だ。テーブルにはたくさんの料理が並んでいる。その中のたくさんの匂いの中から、甘酸っぱい匂いと香ばしい匂いを放つアレがあった。
 「ああ、やっぱこの匂いか」
 アップルパイだ。
 「兄ちゃん、何食うんだ?」
 中年のオヤジが声をかけた。
 「そのアップルパイをくれ」
 「ほらよ」
 「ありがと」
 できたてらしく湯気が立っていた。口に入れる。
 「マスター。おいしい?」
 イプルが聞いてくる。
 「ああ、うまい」
 「当たり前です。私たち、実りの妖精はそれが仕事なんですから」
 「そうだったな」
 でも、母さんのアップルパイはもっとうまかった。
 「兄ちゃん、なんか面白い話ねーか?」
 先ほどアップルパイを渡したオヤジだった。
 「ああ、じゃあ、このアップルパイについて話してやろうか? 俺のおふくろな、夫婦喧嘩の後に必ずアップルパイを焼くんだ、なんでかっていうとな......」 
 



草うららか |MAIL

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