気まぐれ日記
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2006年07月18日(火) |
ああ、もっと有意義に |
休みを使いたい。 部屋はごたごたのまま……。
レイムはなんとなくつけた名前です。姓のトグスマンはなんとなくマンというのが付けたかっただけです。 あとは、ともかく一人称な話です。
レイム=トグスマン。それが、俺の名前。親父に勘当されて以来、ウォンテッダーとして身の生計を立てている。幸い剣は才能あったのか使っているうちに上手くなった。それは、本当に幸いだった。 それでも俺は、人生に恵まれていないと思われる。親父に勘当されるまでは家業を継ぐつもりでいた。いやな仕事じゃない。むしろ好きだったのだ。それが、とんでもない誤解のために砕け散り、俺は街を追い出されたのだ。 ウォンテッダーになって五年。ウォンテッダーとして慣れるまでかなり時間がかかった。母が哀れんで少しの援助をしてくれたのをものすごく感謝している。この月日はどんだけ苦労したかわからない。それでも、生きてこれた。 ジョウロフェンツァという国に入るのは初めてだった。妖精主の大陸と呼ばれるこの国はその名の通り妖精に魅入られた大陸である。その玄関口の一つであるジョウロフェンツァ王国は、大陸でも大きい国の一つだった。別に用があるわけじゃない。ウォンテッダーは目的がなければ流れ流れる生き物だと、誰かが言っていた。そもそも、ウォンテッダーは目的があってこそウォンテッダーと呼ばれる。今の俺は、ただ食っていくだけのための賞金稼ぎだ。 妖精主を見つけるのも一興かもしれない、と他の誰かが言っていた。伝説に近いものを探す身分でもない。宿を見つけて手ごろなウォンテッドを見つけてその土地の美味いもんでも食べれれば十分だった。 船を下りて繁華街へ向かう。数多くの店が並ぶ中、安い宿を見つけようとした時、俺は視界が急に黒くなるのを感じた。
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