気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2006年07月17日(月) ツバメの巣

 また、工場の軒に出来てます。二つ目。(見える範囲で)
 で、同じ場所で働いている人と話をしたんですが、その人は「ツバメが巣立つように次から次へと人が入っては辞めていく」
 
 なるほどー。うちも家庭を支えるためにちょっと入っただけな様なもんだからなー……。
 
 つか、この会社のやり方がまず何かおかしい。



 では、改めて始めたいと思います。(昔なぁー、ホント途中半端で続かなくなっちゃんたんだよなー)


  リースリーズ


 リースリーズ。盗族の娘。盗族はその名の通り盗みを生業にする家々で、盗賊とは違う。一緒くたに考える者は多い。彼女がただの盗族であればただのウォンテッドの対象だった。彼女を注目し始めたのは、生きるためのもの以外を盗むようになったからだった。
 本来盗族は自分が生きるために盗む。それは食料、衣類に限られており、更に高価なものを盗もうとしない。ただし年頃の女性などは宝石類を盗むことがあるそうだが。だから彼女が宝石やアクセサリーを盗むことは不思議とは思わなかったが、いつのころからか、汚い置物を盗んだり日記帳を盗んだり老人の眼鏡を盗んだり……と変なものをになった。到底彼女には必要のなさそうなものばかりである。
 そして、不思議なことに公では彼女をウォンテッドの対象としない。
 ただ、被害を受けたものの中には個人で高額の賞金を掛けている貴族や商人が多くいるし、街で村で更には国王自らウォンテッドとしている国もある。謎が多いとされる盗族がある国に『リースリーズは我一族の面汚しだ。彼女は盗族から排除したが、これを野放しにも出来ぬ。よって生死関わらず彼女を捕らえた者に一族の宝をやろう』といった手紙を送ったりと、彼女に関する話題は増えていった。
 もちろん、それを逃すウォンテッダーはいない。彼女は恰好の獲物となったのだった。
 しかし、とあるベテランのウォンテッダーは言う。
 「お主らは、強い者に会ったことがあるか? 知っておるか?」

 レイム=トグスマンは故郷を離れて五年のウォンテッダーだった。才能があったため剣の腕はその間でだいぶ上がっていたが、魔族の相手が出来るような武器も魔法もないし、自分の能力で出来る範囲で賞金を稼いでいる堅実的なウォンテッダーだった。
 なので、様々なウォンテッダーが挑んでは諦めるリースリーズにも興味は無かったわけじゃないが、獲物にしようとは思っていなかった。
  


草うららか |MAIL

My追加